みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科田中憲男です。
いよいよ8月に入りました。夏休みということもあり、子供さんの初診相談が多くいらっしゃいます。
比較的お時間に余裕のある時間帯に来院していただけるので本当に助かります。
プロ矯正歯科も来週からは夏休みをいただきます。私個人は手術や外勤の関係で、11日の日曜までの8月前半は11日間連続勤務という過酷なスケジュールですが、最近はスポーツクラブにも通い体力もついてきたので乗り越えられそうです。
また、HPがリニューアルしてスマフォ対応になりました!
お時間のあるかたは拝見してください。
話はかわりますが、このブログを初めてもうすぐ10年間が経過します。
バックナンバーを読んでいただければ幸いですが、全て歯科治療関係に限定したブログ内容です。
ブログをはじめたころは月のアクセス数もわずかでしたが、先月は大台の2万ページビューを達成いたしました!
単純に月で割り算してみると、1日600ページビュー以上の来場者となります。
本日は2万ページビュー記念として、初診から治療結果までの経過をみせたブログとさせていただきました。
しかも、うまく治療できた症例ではなく、むしろ反省点が一杯つまった症例です。
この症例を通して勉強させてもらったことはたくさんあります。
それでは、本日のテーマ
治療期間が3年、予想以上に長くなった歯科矯正治療のふりかえり⓵
写真の枚数が多いいので組み写真で掲載させていただきます。
骨格的には問題がなく、上下の叢生を主訴として来院された24歳女性でした。
このような症例は上下の抜歯矯正となる確率が非常に高く、しいていえば、下の前歯のガタガタをほどく時に注意して治療をしないといろいろと問題がでるので気おつけないといけないなあといった程度の心配でした。
また、
右の上下第二大臼歯が交差咬合だったので、これを改善しないと顎関節によくないので少し時間がかかるかなあと安易に考えていたしだいです。
当時は歯科用CTは難しい症例に限定して撮影しておりましたので、この症例についてはCT撮影をおこないませんでした。
振り返ってみれば、精密検査の段階で歯科用CT検査をおこなわなかったことが、この症例の治療期間が長くなってしまった原因と考察しております。
理由は一見、安易にやさしい症例とおもってしまったのですが、じつはとんでもない症例であったことと、歯科用CTで検査していれば初診の段階で発見できたこと。それにより治療目標もしくは、フォースシステムを変更できたことなどです。
治療開始前半です。
僕の治療方法としては表側装置を使用した矯正治療法でもはじめはできるだけ目立たない工夫をした治療方法を選択します。もしかしたら、一気に装置をセットしたほうが治療期間が短縮できるのかもしれませんが、最近はインプラント矯正を多用することでそういった問題もクリアできたと考えております。
上のガタガタが並んできたころあいをみてすべての歯に装置をセットします。
下のガタガタは放置したまま、上の歯列を整えていきます。本来ならばこの段階で下の歯もどんどん装置をセットしていくのですが、この症例は一般的な症例とは何か違う!といった自己の矯正治療経験から、一層慎重な治療方針をとる方向に転換してきました。
専門的な見解ですが、機能的な不正を取り除いた時点で、下顎位が望ましい方向に変化したのではなく、望んでいない方向にシフトしてしまいました。
つまりは、この症例は骨格的な不正の強い、顎変形症だったのでした。
当時、自分自身では顎変形という認識はなく、右上の交差咬合が改善されれば下顎位は正常範囲にもどるだろう、ただし、この部分を改善するためには前歯の矯正治療のペースダウンは必須であり、患者さんの主訴を改善して協力的な人間関係を構築することを優先すると、奥歯の改善は先送りして、下の前歯のガタガタを改善することを優先しました。
ブログのページが一杯になってしまったので、つづきは今度にいたしますね!
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