みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
今日は隅田川花火大会の予定ですが、雨天の場合は中止とのことでした。
中止になった場合、大量の花火はどうなるか気になるのは私だけでしょうか(笑)
もしかしたら、次週開催される江戸川花火大会が一層豪華な花火大会になったりしたら面白いですね!
さて、お昼休みのブログ更新ですので時間も限られておりますので本題に入ります。
本日のテーマは
他院で断られてしまった、抜歯矯正治療を当院で治療すると?⓶
他の医院で治療を開始してしまって治らない人も多くいらっしゃいますが、
今回のテーマは治療そのものが不可能といった場合の症例について検討してみたいとおもってます。
良ければ前回の記事もご覧ください。
前回の症例です
一見、なんてことない普通の症例です
しかし、歯科用CTの正面画像をみると
どうやら上の前歯に問題がありそうです
画像を拡大してみると
これでもわかりずらい人むけに、歯の部分だけを抽出してみると
さらに顎の骨をどかしてみると
おわかりになった人も多くいらっしゃると思いますが、本症例は著しい短根歯でありました。
一般的な歯の場合、頭の部分(歯茎からでている部分を1センチとした場合、根の部分は2センチ程度です)
つまり、1対2の比率です。
一方で、本症例の場合はどうでしょうか?
1対1もしくはそれ以下ではないでしょうか?しかも前歯4本もそうです。
このような状況の中、上下左右の4番抜歯などといった治療方針を計画したら、それこそ大変なことになります。
では、私の考えはどうだったのでしょうか?
上顎4本の前歯は遅かれ早かれ数年後には抜歯となるでしょう。それは歯列矯正治療をしてもしなくても同じことだと思います。
それだったら、前歯が欠損した将来のことを考えてみるのはどうでしょうか?
つまり、欠損のスペースをできるだけ少なくすることができれば、人工物を装着する大きさも小さくてすみます。
結論としては
上顎4本は将来的に抜歯になる。それならば、今回の治療は上顎前歯を抜歯して、将来的に抜歯となった場合の空隙がすこしでも少なくなる方向にしていく。
治療経過です
装置のつけはじめです。
だいぶならんできました。
歯列の上からみるとこのようになってます。
もともとは
このような歯列を
前歯2本抜歯して排列することによって
こういった方向で仕上げてきました。
上顎の目安ができてきたので、そろそろ下顎の治療も開始する予定です。
それでは、午後もがんばりましょう!
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