みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
最近はすっかり冬になってきました。マフラーをしている人もちらほらと出てきておりますし、いよいよクリスマスにむかってまっしぐらといったところでしょう。そういう私は風邪もすっかり完治していよいよ年末にむけてヒトがんばりといったところです。
昨日も大忙しな診療でした。 午前中は朝7時前に自宅を出発して9時に松戸にある千葉西病院に到着。
そこで手術をおこない、昼12時すぎに現地を出発して13:45にプロ矯正歯科に到着。午後14:20から外来診療をおこないました。こういう移動がタイトなときの昼食は立ち食い蕎麦が主食となります。電車の乗り継ぎの合間に急いで食さないと、昼を食べる時間がなくなってしまいます。食べるものをしっかりととらないと、再び体調を崩してしまいます。そういう意味では立ち食い蕎麦は貴重な栄養補給です。
そんな中、昨日来院2回目の患者さんからクレームがでてしまいました。何分待たせるんだ!とのことで、診療室にはいってきたときもプンプンでした(笑) おそらく30分は待たせてしまったでしょう
確かに、予約診療で30分も待たすのは非常に申し訳ないことをしたと素直にお詫びしました。
実際、予約がぎっしりつまっている当院などの場合、一人が遅刻すると、1日中その後の患者さんがすべて待たされることになります。
そういったことをさける方法は、遅刻してきた患者さんの治療を断るか、後回しにするしかないのです。なかなか断るのはかわいそうなので、結局後回しにするのですが、時間が限られているなか、他のヒトの時間を奪ってしまうのでどうかな?と悩んでしまいます。
どうして当院が忙しいか?というと、結局のところ 他の医院で断られたり、治療ができなかったりした症例を引き受けているといったところが一番です。
矯正治療においてのハイリスク症例といえば
1:歯周病
2:矯正単独では治療困難な難症例
3:歯根が短い等素材の問題
4:顎関節症状
5:裏側矯正希望
など、いろいろとあります。
これらのうち、2:4:5についてはそれなりに解決がありますが、1や3は程度によっては歯は抜けてしまいます
本日のテーマは
他院受診し、治療不可能といわれた症例とは?
です!
本日の症例は3の歯根が短い問題の症例です
一見なんてことない症例です。
当院の患者さんの症状としてはむしろ簡単な症例といえます。
しいていえば、このように筋(小帯といいます)が歯に近いと、歯茎が下がる原因になります。
レントゲン所見で上下前歯の根が著しく短いことがわかりました。確かに、矯正治療をしている間に前歯が抜けてしまうくらい短いです。
結局、前歯を抜歯して治療することになりました。まだ、高校1年生なのに前歯の抜歯です(泣)
この段階で上の前歯は1本抜歯してます。もう1本はまだ抜歯しておりません。今回、前歯2本抜歯の矯正治療になりますが、一番前にある前歯も状態は悪く、20歳以降にはだめになるだろうとの説明をしております。
つまり、本来ならば前歯4本が抜歯になってしまうことを、2本だけの隙間にすることで、その後の治療もいろいろとバリエーションがでてきます。
左右の2番目の前歯を抜歯して犬歯を寄せてきました。下の顎にも矯正装置を装着しましたが、前歯にはストレスをかけたくないので、できるだけ装置をつけずにやっていく予定です。
上から見た状態です。2本抜歯した隙間はほぼなくなりました。
もともとの状態と比較してみましょう。
もう9時になります。1日がんばります。
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