みなさまお久しぶりです。
東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
タイトルとは関係のない話がつづきますが、このブログは私の多くの患者さまも楽しみにしていると聞いておりますので、普段診療中なかなか話もできませんので近況を報告させていただきます。
まず、前回の日記でも書きました自分の実妹家族は仙台市から大阪に避難いたしました。
やはり、震災後の生活物資等とても不足しているとのことで一時避難という形です。
また、私個人としては久しぶりに体調を崩してしまいました。
震災後2週間後の木曜日あたりからおかしくなってしまい、具体的には寒いんですね。
はじめは節電しているから仕方ないと思っていたのですが、風呂に入ってもお湯が冷たいんですね~。
体温管理の中枢がやられてしまったという状態です。
体温を測ると確実に38度オーバーは間違いない状況でしたので、そんなことは一切せず、ただただ、患者さんやスタッフにきづかれないように頑張って金曜・土曜・日曜と乗り切りました。
被災地のみなさまはもっと大変な思いをされているのですから、そんなことはいっていられません。
自分ができることは募金もそうですが、節電を特に重視しております。
診療室の照明もすべてLEDにトイレも最新式の省エネタイプに交換するように発注をかけております。
さて、バタバタした日常生活は皆同じですので、新しい患者さまは紹介の方くらいしか来院されません。
ただ、その紹介が最近は本当に増加してきました。
こんな日本が非常事態な状況の中、来院していただけるとは、長く継続して良い治療をおこなってきた甲斐があるなあと感謝の気持ちでいっぱいです。
紹介をしていただく患者さま達へこの場を借りてお礼を申し上げます。
さて、ようやく本題に入るのですが
ガタガタ前歯、前歯を抜歯して矯正しても自然に仕上がるの?
というテーマです。
実際は「前歯を抜歯して矯正をしても、自然な感じで仕上がりますか?」
といった質問のほうが適切です。
本日は
といった感じでガタガタが前歯部分に原曲しております。
反対に奥歯のかみ合わせは良好です。
この患者さまもそうですが、前歯のガタガタが著しい症例になればなるほど、歯肉の状況がとても不良になってきます。
歯肉は歯を守る皮膚ですから、歯肉が悪くなれば歯もダメになります。
つまり、成人矯正治療の場合は虫歯のリスク以上に歯肉のリスクを考慮した治療が必要となってきます。
僕は大学病院におおよそ10年間勤務しました。また開業して今年8年目にはいります。開業した期間のほうが短いのですが、この歯肉といった問題を真剣に学ぶようになったのは開業してからといっても過言ではないでしょう。
それだけ、大学病院と開業医は患者さんの年齢構成や職業などさまざまな要因がことなるということです。
もしくは、当院の名前がプロ矯正歯科という名前のため、あえて難しい症例の患者さまが多く集まるのかもしれません。
答えはわかりませんが、今回の症例は前歯を抜歯しました。
結果は
といった仕上がりです。
治療のゴールは1つではないですので、どれが正しい治療なのかは、10年後、20年後と経過を見ていかないとわかりません。
もっと科学が進歩して予知性のある矯正治療ができるといいなと思います。
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