歯周病の矯正が知りたい

絶対に知ってほしい!医師が考える矯正治療の難しさとは?

みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です

先日、母校の昭和大学歯科矯正学教室新入医局員歓迎会に出席してきました。
僕の1つ大切にしていることは、歓迎会と送別会はなるべく参加しようということです。
歓迎会は新人の決意をみることができますし、送別会は大学を離れ、1人旅たつ先生に対してのエールができればという理由です。

今回は震災の影響のため、送別会は中止となり、新人歓迎会と合同という形で開催されました。そのため、新人先生の紹介等の時間がほとんどなくなってしまい、どちらかというと送別会の色合いがつよかったです。

また、退職される先生の多くは経験5年、6年目という若手先生が多かったです。最近は医学部の世界でも経験5年、6年程度で退職する先生が多くなってきたと聞きます。大学の常勤医は1度退職したら戻れませんから、そういう意味では貴重な経験です。人それぞれ目標は異なりますが、長く残れば残ったで外科医などとの横のつながりもできますので、そういう意味では残念なことと思います。

さて、本日のテーマは

絶対に知ってほしい!医師が考える矯正治療の難しさとは?

具体例を用いて説明をさせていただきます。

治療上うまく治らない状況で、先輩である私に質問してきた先生がおりました。
「先生ならこの状況をどうやって改善しますか?」

その状況はたとえて言うならば、福島第二原発の現在の状況と同じです。
つまり、想定外のひどい状況におちいってしまっているのです。
そういう状況で返す言葉はありません。以前、恩師である昭和大学名誉教授である柴崎先生との雑談を思い出します。

どんな症例でも100%治る自信はないが、反対に100%もう駄目だなというのは判断がつくと。
今の原発も同じことが言えます、100%ダメといってしまえばそれまでですが、日本中がパニックになってしまいます。
医療も同じです。
心の中では100%ダメだなと思っても、そこからもがいてもがいて脱出路を見つけ出していくのです。
こういう状況下になると富士山麓の樹海の中にいる状況ではありませんが、答えなんてありません。
基本にもどり、悪いと思ったことはすべてやり直しです。

矯正治療の怖いことは、初診時よりも治療をすることによって症状が悪化する可能性があるのです。

本日の症例です
2392-1

2392-2

一見歯がならんでいるようですが、下のブラケットがたくさん脱落しております。また、下前歯が見えません。
左右の空隙も非対称です。
おおよそ7年間治療しているそうですが一向に改善されなく紹介です
診断に問題がありそうです
上下の矯正装置はすべて撤去し、まず上だけ新しくしました。

2392-4

つぎの症例です

2199-1

矯正治療をする以前の問題がたくさんありそうです
こういう状況は担当医のモラルの問題でしょう
技術的に問題がありそうです

下顎の装置はすべて撤去し、歯周病の処置を施した後。
新しく装置を付け直しました。

2199-2

いずれの症例も私的公的に大変お世話になっている某先生から治療を頼まれました。
治療を引き受けるのは躊躇いたしましたが、自分でできる限界を説明した上で(つまり、100%の治療結果は難しいと)
当院で治療を担当させていただくことになりました。
そのかわり、このような形で写真は使用させていただくことも了解させていただいております。

やはり、治療上の問題は想定内の範囲でおさまらないといけません
想定内という部分が臨床経験といえるでしょう。
この2症例を仕上げることによって私の想定内の範囲もいくらか広くなることでしょう。

プロ矯正歯科



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