みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です。
先日あった寒波は大変でした。インフルエンザやノロウイルスといった感染症も猛威をふるってます。当院のスタッフも風邪等気おつけるように徹底しております。
さて、本日は歯周病患者の歯科矯正治療のテーマです。歯周病の場合はまずは歯周治療が必要になります。重度の歯周病患者さんの場合は歯周病専門医に治療を依頼する場合もあります。
【50代患者 画像あり】歯周病患者の歯科矯正治療⓵
今回の患者さんは年齢は50代、歯周病の原因はプラークコントロール不良だけでなく、かみ合わせが悪いことも原因の1つでした。
幸い、歯を支える歯肉の状態は思ったほど悪くなかったため、歯周初期治療後に歯肉の出血が消失したことで矯正治療を開始しました。
なかには歯肉の移植が必要な場合もありますのでこの点は患者さん個々の症状に応じて対応する必要がございます。
下の歯がすきっぱになってます
すきっ歯の原因は上の内側に生えてる前歯でした。
ここで、歯周病が悪化する因子としては
1:ブラッシング不良
2:歯列不正による過大な咬合力
3:タバコ
4:糖尿病などの全身的な疾患
などです。4の問題は医科の問題ですので省略させていただき、3についても本人の自覚の問題です。
しかしながらブラッシングを完璧におこなっていても歯列不正のため過大な咬合力が発生すると歯周病に似た症状が起きてしまいます。代表的なものは歯肉が下がってきます。これは虫歯治療をあまりした経験のない人に多く生じます。
虫歯治療経験少ない→歯医者にあまり行く機会がない→いつのまにか歯肉が下がっている。
といった流れです。
この患者さんの治療結果です
歯周病患者の治療目標は完璧に治すことよりも、今後歯と歯茎にかかわるトラブルを最小にすることです。
全体的に歯が動きやすいので固定する必要もあります。
こういった感じでメンテナンスに以降していきます。
さあ、明日からは日本臨床矯正歯科医会大阪大会です!来週の月曜からまたがんばりますので
緊急の際はメールでの連絡でお願いします。
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