ブログ読者のみなさまおはようございます。
東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です。
11月にはいり、冬の足音が聞こえてきましたね。最近は小学校でも風邪がはやっており、当院に来院されるこども達も風邪をひいてしまっている方が多いいです。
少しくらい天気がよくても、上着を一枚持参する等、寒さ対策は大切ですね。
さて、最近は不景気の影響か新患来院される患者様と装置が外れる患者様の比率に違いで生じてきました。一時期は本当に大変忙しく、あわただしい毎日をすごしていたのですが、矯正装置をはずす患者様がどんどん増えていくにしたがって診療は暇になっていきます。というのは、メンテナンスに移行してしまうと3か月から6か月に1回の通院頻度となるためです。まあ、暇といっても診療以外にもやることはいろいろとありますので、これを有意義な時間として活用していきたいと思います。
本日のテーマは
医師が解説する、年齢が30~50代の歯科矯正治療の期間と流れについて
です。
以前は歯周病の矯正治療は禁忌といわれておりました。現在では歯周治療の医学の進歩により、歯科矯正治療が可能になってきました。しかしながら、治療の難易度は難しく、症状によっては矯正治療後も2か月に1回程度のメンテナンスが必要となります。
当院での歯周病矯正の最高齢はなんと70歳代です。いつまでも若々しくいたい気持ちは年齢を問わずということですね。
歯周治療矯正のチャートの説明です
1.歯周治療検査
2.歯周初期治療(スケーリング、ブラッシング練習等)
3.歯周再評価
4.ルートプレー二ング
5.歯周再々評価
6.必要に応じて歯周外科治療
7.歯周再評価
という流れです。
一般的な歯周病という自覚症状をお持ちでない成人の患者様でも3までのステップまでは必要なことが多く、御本人に自覚症状をお持ちの場合は5までのステップにいくことが多いいです。
また、場合によっては7までのステップを経過してから矯正治療開始となります。
御本人の主訴が歯並びにもかかわらず、歯周治療に長期間時間を費やすのはなかなか面倒なことですが、最近は歯周薬物療法など歯周治療の治療期間を短縮する方法もございます。
本日UPする患者様は歯周治療をおおよそ4か月、その後歯科矯正治療を1年10か月かけて治療を完了いたしました。
歯周病の症例を抜歯矯正するのはかなりの抵抗がありましたが、ご本人の協力を大変よく、歯肉の退縮は初診時と比較してもほとんど変化はなく大変良好な治療結果を得ることができました。
やはり、症例の難易度とは別に御本人の治療に対する積極性が一番大切なことなのです。
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