みなさまこんにちは。プロ矯正歯科院長田中憲男です。
今日は6月4日:虫歯の日ですね。
私が所属している東京都本所歯科医師会では、毎年6月の第一木曜日には虫歯の日にちなみ、無料歯科検診や各種イベントをおこなっております。
明日は10:00から墨田区役所1Fにておこなっておりますのでお時間のある方はいらしてください。
今日は6月4日:虫歯の日ですね。
私が所属している東京都本所歯科医師会では、毎年6月の第一木曜日には虫歯の日にちなみ、無料歯科検診や各種イベントをおこなっております。
明日は10:00から墨田区役所1Fにておこなっておりますのでお時間のある方はいらしてください。
さて、前回のブログでは小児期の診断方法との項目でしたね。
今回は治療学にはいらせていただきます。
今回は治療学にはいらせていただきます。
【医師が教える】大人の矯正と子供の矯正の違いとは?⓶
まず、前回のブログの画像をごらんいただいてから、話をすすめたいと思います。
前回、お話したとおり、小児期の場合、治療の緊急性がある症状は検査の結果、画像の中心から離れている症状の方のみで大丈夫です。
前回、お話したとおり、小児期の場合、治療の緊急性がある症状は検査の結果、画像の中心から離れている症状の方のみで大丈夫です。
つまり、画像の中心近辺にいる場合は装置をすぐにつける確立はかなり低く、反対に、中心からはなれている場合は現在の臨床所見がたいしたことがない場合でも、専門的な判断としては治療を開始したい場合もあるということです。
本日UPする写真は治療開始年齢が5歳ととても早いです。
写真上段が初診時の画像ですが、下の歯を除くとほとんどが乳歯の状態です
写真上段が初診時の画像ですが、下の歯を除くとほとんどが乳歯の状態です
乳歯時期から開始する矯正治療は大きくわけて2通りです。
1.写真のような骨格性の下顎前突と診断され、かつ、下顎が左右どちらかに偏位してきている。つまり、受け口で顔が左右にまがってきているということです。
乳歯列時期で上下の歯の正中線(まん中)がずれている場合は要注意です。
単に受け口だが、正中は上下一致していれば、経過観察の可能性も高いです。
乳歯列時期で上下の歯の正中線(まん中)がずれている場合は要注意です。
単に受け口だが、正中は上下一致していれば、経過観察の可能性も高いです。
もう一度整理すると。
乳歯列で虫歯がない場合は、自然現象で歯並びが悪くなる確率は非常に低く、上下正中が一致している状態は一般的である。
したがって、乳歯時期からの虫歯予防は歯並びにとっても大切なことといえます。
したがって、乳歯時期からの虫歯予防は歯並びにとっても大切なことといえます。
また、骨格的に下顎前突の場合、左右対称に受け口なら正中は一致しているはずなのに、一致していないということは、下顎の左右の長さが対称ではない可能性があります。
また、左右の長さは対称であるものの、不正な歯並びのため矯正的に顎が左右どちらかにまがっている可能性も考えられます。
2.次に、悪習癖を伴う不正です
いわゆる口呼吸や指しゃぶり等の習癖がある場合、可能であればそれを是正します。
しかしながら、無理やりに是正した結果、さらなる悪習癖が発現することもあるので、慎重な観察が必要となります。
しかしながら、無理やりに是正した結果、さらなる悪習癖が発現することもあるので、慎重な観察が必要となります。
まとめ
悪習癖がなく、上下の正中も一致しており、虫歯もないきれいな歯並びであれば下顎前突でないかぎりは7~9歳までは心配無用ということですね!
悪習癖がなく、上下の正中も一致しており、虫歯もないきれいな歯並びであれば下顎前突でないかぎりは7~9歳までは心配無用ということですね!
さて、いよいよ本日の画像についてです。
画像上段は、初診時年齢5歳。下顎が右に偏位しつつ、骨格的にも下顎前突となっております。
画像下段は、7歳時の写真。治療開始おおよそ2年後、すばらしい改善具合ですね。
画像下段は、7歳時の写真。治療開始おおよそ2年後、すばらしい改善具合ですね。
一般的には、日本矯正歯科学会では、「7~9歳には歯並びチェック]
といわれておりますが、5歳児から治療を開始して7歳で経過観察ということもありえるということです。
といわれておりますが、5歳児から治療を開始して7歳で経過観察ということもありえるということです。
次回は7~9歳に歯並びチェックをして治療を改善した内容をお話させていただきます。
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