みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
寒い日が続きますね!
意外にも本日の天気予報では気温が高い予想です。 こういう暖かい日は動物園やTDLなどといったアウトドアの遊びにいくのも一考と思います。 ノロウイルスが流行しておりますので、外出時は手洗いを徹底してください。
どうやら、ノロウイルスは水分に強いそうです。手洗い後の手をしっかりと拭くことで予防効果が増強されるそうです。また、手袋の着用はウイルスの拡散予防につながるそうです。外出時の手袋もかかさないようにしましょう。
さて、3月という年度末がやってきました。この時期は進学や就職、転勤などといった人生の節目に当たる行事が重なります。 先週、大学受験のセンター試験も終了しました。みなさんそれぞれの進路に向かって一歩前進といったところでしょうか? 一方で引越し等予定している方などで歯列矯正治療をおこなっている方は医療施設の変更等大変なことと思います。
転勤族の患者さんの場合、矯正治療をおこなうタイミングが難しいと思います。
しかしながら、適切な時期に治療をおこなうことがどれだけ重要なことかが本日のテーマです。
患者さんの要求としては
1:できるだけ費用は安いほうが良い
2:治療期間は短いほうが良い
3:装置はシンプルな方が良い
4:できれば目立たない方が良い
5:抜歯はできるだけ避ける方向で
6:痛くないように
などといった要求が主になります。
上記をクリアする方法としては小児期に適切なタイミングで治療をおこなうことによってかなり改善されます。
しかしながら、小児期の矯正治療は万能ではないです。
それは、顎の発育量の予測がつきにくいことです。
小児期の患者さん共通の項目として、身体の成長が残っているということです。
成長が残っているということは、
1;顎の成長も残っている
2:永久歯の交換も残っている
といった具合です。
各々の子供さんの身長がどこまで伸びるかが不明なのに、顎がどこまで発育するかなどわかりません。
また、顎を発育するという治療方針をたてるとして、それがすべて成功するとしたら、身長を大きくするといったことも可能になると思います。
つまり、歯列矯正治療の目的は
【成長を引き出してあげる環境を作ってあげる】ということになります。
あくまでも環境を作ってあげるだけですので、うまく育つかどうかは神様のみ知るところです。
こういう話し方をするといいかげんな解答のように思われるかもしれませんが、
有名中学に入学されるお子さんの多くは、家族ぐるみでの勉強を好きになる、勉強をすることができる環境を作ってあげた結果なのです。
両親がなにもせずに子供さんが勝手に勉強をして有名中学に入学するなどといった話はほとんどないと思います。
大事なことは、何事も良い方向に導いてあげる舵取りをだれがするかなのです。
【小児矯正治療 成長】目的は能力を引き出してあげる環境つくりです!
さて、本日の症例です
初診時は6歳でした。生えてきた永久歯が反対にねじれているとのことでした。
本当はこの段階で早期治療を開始したかったのですが、過剰歯を抜歯しないと治療が開始できません。
小学校に入学していない時期の患者さんの歯の抜歯は両親にとっても歯科医師にとってもあまりしたくない行為でした。
そのため、すこし様子をみることとしました。
小学校に入学して7歳になったときの状態です
上下前歯の永久歯同士がぶつかっているため、歯茎が痩せてきてしまいました。
つまり、下の前歯の歯茎が1本分だけ低くなってきてしまいました。
こうなってしまうと、いよいよ早期治療をすすめる必要が生じます。
ほうっておくと、永久歯の前歯が抜けてしまう可能性もございます。
結局、過剰歯の抜歯は大学病院の小児歯科にお願いをしました。抜歯後の状態です
マルチブラケット装置をもちいて前歯の不正咬合を改善していきます。
治療後の状況です
上の前歯にしか装置は装着しておりませんが、結果的に下の歯列も自然と並んできました。
装置はなにもつけていませんでしたが、適切な時期に歯が交換するように咬み合わせを誘導したり
あるときは乳歯を削ったり、あるいわ乳歯の抜歯を積極的におこなったりといったことを繰り返しております。
こういった知識こそ
【成長を引き出してあげる環境を作ってあげる】ということになります。
つまり、本症例の場合は
上顎の不正咬合によって生じた歯列不正を改善すると共に、
下顎の歯列が良好に交換してあげる環境を作ったということです。
あいかわらず土曜日の予約が非常に混み合っております
前日のキャンセルがチラホラ出ておりますので、直前の電話予約、キャンセル待ちなど大歓迎です
それでは本日も1日がんばりましょう!
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