みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
今週の火曜日18日から木曜日20日まで、日本矯正歯科学会(名古屋国際会議場)へ発表にいっておりました。
今回は2演題発表した関係もあり、ほぼ3日間会場におりました。
名古屋は中日ドラゴンズが優勝したこともあり、街中は活気あるれていたのですが、自分は会場で大声ばかりだしていたのか?のどがガラガラ、イガイガと風邪の初期症状が現れていたこともあり、夜はホテルで早めに就寝して体力温存に努めました。
学会は従来の基礎的な学術分野や臨床的なことだけでなく、今回に限って言えば矯正歯科医院の乱立、それに伴う患者数の減少に対して業界としてどのように取り組んでいくのか?といった、われわれ医療従事者の将来を危惧する内容もあり、活発な意見交換の場所となりました。
やはり、歯科矯正治療は健康保険外給付のため、できることならやらせたいと思う一方で贅沢な行為といった風潮もあるようです。
実際は60回のローンや72回のローンにすれば月々の支払いも5千円~1万円程度もしくはそれ以下に抑えることもできますし、自分自身のコンプレックスが改善し自身を持つことができるのであれば、昨今の塾や習い事と比較してもそれほど高額な投資ではないと思いますがこれは価値観の違いもあることなので仕方ないことだとおもいます。
前置きはこの程度ということにして、現在の保険医療では、先天的にしょう害をもつお子様以外の歯科矯正治療は自由診療となってしまいます。
永久歯が自然に生えてこないこともしょう害のはずですが、国の政策がそうである以上、仕方ありません。
最近のお子さん事情、乳歯が抜けて永久歯が生えてこない場合もある
たとえばこのような状況の場合
一見、八重歯の歯並びだなあとおもわれますが、よ~く診てみると、
八重歯でない向かって左サイドは犬歯が生えていないのがわかります。一般的に生えてくるスペースがない場合、八重歯となって生えてくる場合がおおいいのですが、レントゲンを撮影してももぐったままです
つまり、このまま放置していても自然に生えてこないですし、なんらかのアプローチをするひつようがあります。
最終的な治療結果です。
年齢的なこと。CT画像から犬歯を温存する方向との治療方針にした結果、左右対称な歯および歯列となりました。
では、実際はどのようにもぐっている歯を引っ張るか、別の症例を供覧しましょう
このように乳歯が抜けても永久歯が生えてこない場合もあります。
目安としては中学生になっても永久歯が生えてこない場合は専門医に相談したほうがよいでしょう。
これは1つの方法ですので、絶対にこの方法というわけではありません。
もぐっていた歯がでてきたのがわかると思います。
他にもいろいろとバリエーションがありますが、総括すると最近のお子様は歯が生えてこない場合も多いいということになります。
学会もおわりましたので、ブログの更新も少しは頻繁にできそうな気がします。
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