みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です!
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プロ矯正歯科の患者さんの特徴としては他のクリニックではあまりみかけない症状をお持ちの方が多く来院されます。
1:外科矯正治療希望もしくは他で外科矯正治療と診断された方
2:年齢が35~50代の方
3:歯の欠損(抜いてしまっている)が多くあるかた
1~3の複合型
1~3のタイプの方の場合は数年前なら矯正治療対象外といわれてしまった可能性もある方です。
現在はなぜ可能かというと、歯周組織再生や骨の移植などがおこなえるようになってきた背景があります。
それでも、一般の人の治療と比較してしまえばとても難易度が高いことは間違いありません。
本日もそんな症例です。
初診時の写真です。
来院目的は前歯か抜けてしまったからという理由です!
一番前の歯が自然に抜けてしまったそうです
下の歯列は治療していない虫歯があるものの、歯列の状態としては良好です
レントゲン写真ならびにCT写真からは脱落した部分の骨がほとんどないことがわかります。
また、他の歯の骨レベルも全体的に低いです
側面頭部X線規格写真分析では歯槽性の上下顎前突と診断されました。
写真は矯正装置セット時です
じつは、矯正装置セット前に骨移植をおこないまいた。
骨も人工の骨ではなく、下顎の親不知を抜歯してその部位の骨を削りました。自家骨移植です。
少しうごいてきた感じです。
このうごかしている小さな歯は矯正治療中に抜歯予定です
しかしながらすぐに抜歯しない理由があります。
だんだんと前に出てきました。
なぜ使えそうなのに抜歯するのでしょうか?
それとも他に理由があるのでしょうか?
まなり前に出てきたとおもいます。
もちろん、この時点で患者さんに対しては
前に出てきた歯にかぶせものを入れることで、治療を完了する案も提示しました。
ただし、前に出てきた歯の状態はとても悪く、保存できたとしても3年くらいではないかと想像がつきます。
患者さんの年齢は40代前半です。
3年後にこの歯を抜歯することになった場合、次の策はなにをすれば良いのでしょうか?
つまり、ここで治療を完了しても3年後にはまた問題が生じてしまいます。
どうせなら、数年間隔でトラブルが発生するのではなく
ビシッと治療をして、そのあとは可能な限りメンテナンス中心で予防していきたいとおもいます。
このように、症例を診断したときに現在の状況だけでなく、
今後生じることを予測することは非常に大切です。
しかしながら、予測というのは経験にもとずくことが多く、
経験がない人にはわからないことが多々あります。
歯列矯正治療の難しいといわれるポイントの一つです
それでは、本日も1日がんばりましょう!
最後までありがとうございました。
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