本日も東京から世界各地に歯列矯正治療の情報を発信してます!
みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
あっという間に冬になってしまいまいた!
昨日、僕は今年初めてセーターを着ました。
風邪が治りかけなので慎重な対応が必要です。
さて、最近はモニターの患者さんを診療している時間帯が忙しいこともあって、
写真を撮影することができないことも多々あります。
そのため、症例の資料が初診時、終了時しかない場合もあり、
掲載するにも不十分な状態になってしまいました。
今後はそのようなことがないようにするためにはどうしたらよいか?と考えた結果
治療前から
つまり、これから治療を開始する患者さんに対して 自分はどのような方針で治療計画を立案しているのか?といった形で発表していこうかと考えてます。
そうすることによって、アップした症例に対して記録をとることを意識することができると思います。
つまり、治療開始段階からの発表なので、終了するのは何年か先になってしまいます。
一方で、うまく治った症例だけを出しているわけではないといった証明にもなります。
次回のブログからそのような方針でおこなっていきますので、楽しみにしていてください。
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本日のテーマは
【抜歯治療】スキッ歯が心配!上下の歯数が異なる歯列矯正とは?
上下の歯の数のバランス次第なのですが、 上顎と下顎の歯数差は2本までは問題ないです。
つまり、上が12本で下が14本といった具合です。
ところが、上が10本、下が14本といった具合になってしまいますと。
上顎の隙間をすべて閉じてしまうと、下顎の歯があまってしまいます。
その場合は上顎の歯列に部分部分隙間をつくり、その部分に入れ歯なり、インプラントなりをセットすることが必要になります。
治療例
このように何本か歯がない人の場合、全体的にスキッ歯になっていることが多いです。
矯正治療後
隙間の部分を1ないし数か所にまとめます。
本症例の場合は前歯1か所と奥歯1か所の合計2か所に空隙を作りました。
最後は
隙間の部分をインプラントにて治療しました。
それでは、
小さい時に上下の歯を4本抜歯して歯列矯正したものの、後戻りがあり歯列がガタガタになってしまった場合は、どのような対応があるのでしょうか?
初診時です
本症例の場合は上顎の永久歯はすでに2本抜いてしまってました。
下顎のほうは抜歯をしていませんでしたので、上顎よりも2本多い状況でした
ここで、上顎のガタガタと下顎のガタガタを改善するために上下左右の歯を1本ずつ抜歯しましょう!
といった診断をする先生もいると思います。
実際に、僕自身そのような治療計画を立てて診療している先生を知っております。
そうなると、本症例の場合、上顎に関しては犬歯のすぐ後ろが第一大臼歯となります。
もし、親不知があるのでしたら歯数的にはなんとかつじつまがあいますが、ちょっと現実的ではありません。
(繰り返しますが、そのような治療計画を立てて診療している先生を知っております)
それでは、どうすればベストな選択になるのでしょうか?
歯列のガタガタを抜歯しないできれいに配列をする方法としては
1:拡大する 広げるということです
2:個々の歯のサイズを小さくする つまり、抜歯ではなく、削るということです。
どちらもケースバイケースです。1と2を併用する場合もあります
1については どの方向に広げるのか?も重要です
例えば、 前方に広げる方法→出っ歯の場合はより出っ歯になります
後方に広げる方法→親不知がある場合は抜歯が必要になります。インプラントアンカー必須です。
側方に広げる方法→場合によっては外科的手法が必要になります。
基本的に歯は骨のあるところにしか動きませんので、どの方向に広げるにせよ、骨がなければ動きません。
今回の症例
上顎は、前方と側方に拡大する方針としました。
また、下顎は後方と側方に拡大する方針としました。
下顎は抜歯しても良かったのですが、広がらなければ抜歯すると説明済みでした。
まず、上顎を側方に拡大です
急速に拡大します。
それでも拡大量は十分ではないので、装置を変更して拡大続行です
下顎も同じ方法にて拡大です
上もまとまってきました。
最終資料です
上顎の状況です
下顎の状況です
下顎の方はちょっとキツキツですね(笑)
拡大で注意することとしては、歯肉が下がる傾向が強くなります。
さきほども同じことを説明しましたが、骨のないところには歯はうごきません。
考え方を反転すれば、骨を作ることができれば、歯はうごくのです。
プロ矯正歯科は、そのような取り組みをおこなっております!
そろそろ8時になりました。
今日も1日がんばりましょう!
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さいごまでありがとうございました
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