ブログ読者のみなさまこんばんは。東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です
本日は夕方の患者様2名がキャンセルとなったため、ブログの更新をさせていただいております。
先週は日本臨床矯正歯科学会に参加させていただきまして、院長不在のため皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
先日の学会でおこなわれたトピックスは以下の3テーマでした。
1.スピード矯正について
2.歯周病患者様に対する矯正治療について
3.より良好な顔貌を獲得するための歯科矯正治療について
以上がそれらのテーマでした。
まず、1については私はスピード矯正の本場であるアメリカペンシルバニアまで勉強にいってきたこともあり、また自分の医院でも実践していることから特に学ぶことはありませんでした。
2については、抗生物質を上手に利用した歯周矯正治療というテーマだったのですが、この内容に関しては目から鱗でした。本当に講演されたT大学歯周病科の准教授には感謝しております。さっそく2名ほど実践したのですが、そのうち1名は御自身でも効果を実感されております。
3については親友である、台湾矯正歯科学会会長であり台湾プロ矯正歯科の陳先生が講演されました。日本人と比較して、台湾人の口腔内環境は決して良好ではなく、そのため矯正治療も非常に難易度が高くなります。私も陳先生に負けないよう、一層やる気とファイトがわいてきました!
日本臨床矯正歯科学会は会員数500名を超える矯正専門開業の先生方の学会です。
その学会にて会長の先生はもちろんのこと、他の先生かたと面識をとることができたことが大きな収穫でした。つまり、治療途中で転医となった場合でも受け入れていただく施設が増えたということです。この意味では患者さんに対してのサービスの向上といえますし私にとっても良いことでした。
さて、本日UPする症例はスピード矯正です
結婚式・成人式に最適なスピード矯正の6つのポイント
学会で取り上げられたこともあり、世間の皆様の関心がかなり高いと思います。
結論としては、すべての症例がスピード矯正が可能ではなく、症例を選ばないと大変なことになってしまいます。
今回の症例は治療期間おおよそ9か月、上のみのスピード矯正だったため、治療期間は1年4か月程度を予定しております。
仮に、上下おこなえば1年程度の期間で可能だったと思いますが、人それぞれ事情がありますのでこれも仕方ないことです
スピード矯正のポイントとしては
1:顔貌の変化を期待しない(今の顔に対して不満がない人)
2:歯周病に罹患していないこと
3:銀歯等の処置が少ないこと
4:上下顎骨の不調和のない人
5:舌癖等のないひと
6:顎関節に問題のない人
といったところでしょうか
特に4に関しては上下の歯が一致している。
顔が曲がっていない、顎が出ていたり、反対にしゃくれていない等、精密検査をしてみないとわからない部分もあります。
また、2の歯周病に関しては学会講演で勉強してきた最新の歯周治療を導入することによって克服できるかもしれません
明日は午前中は墨田区障害者センターにて検診、午後は大宮歯科で矯正治療にいってきます。
次回はなんとか今月末には更新する予定です。
当院の患者様も含めて定期的に読んでいただいている患者様、どんどんコメントをいただきたいと思います。
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