WILLIAM R.PROFFIT(現代歯科矯正学 著者)は21世紀の歯科矯正学とは1)現在では、細かい咬合の特徴よりも歯並びと容貌の美しさがより重視される。これは顎整形手術の進歩により、それまで治療を行うことが不可能であった顔の形態異常を治療することが可能になり、また患者が抱く容貌の悩みを矯正歯科医が正確に理解できるようになったこと。2)また、患者自身が治療計画の立案に大いに関与することを許されている。医者が患者にどのような治療が必要かを告げるだけで患者が納得する時代ではない。とも記している。
すなわち、歯科矯正学の最高の治療目的とは、正しい上下歯の咬合関係、美しい歯並びと顔立ち、治療後の長期にわたる咬合の安定性、そして歯の修復という要素の間に最良のバランスを創りあげることだと要約している。 本日、UPした患者様は昨日初診相談に来院された方である。歯並びだけを治療するのもひとつのゴールであるが、患者様の治療ゴールに対する要求は高く、正しい上下の咬合関係に加え、側貌(E-line)の改善、さらにはGum Smileの改善を希望している。 その要求に可能な限り答えていくのが担当医の使命と認識している。
また、この方は治療経過をブログ上で報告して欲しいとの希望があったためお言葉に甘えて本日写真をUPさせていただいた。 今後、診断・治療計画の立案・装置装着となるので次回の報告は来年度となるだろう。
参考文献:新版 プロフィトの現代歯科矯正学 クインテッセンス出版2004
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