みなさまこんにちは
東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
大型台風が近づいてきているせいか、最近の天気はさえませんね。
僕は雨はそんなにきらいではないのですが、風が強いと傘が壊れたり、物が飛んできて危険なことが嫌いです。
万が一手に重大な怪我をしたら、この職業もつづけることはできません.
こういった天候の時に気をつけているのは駅の階段やホームです。特に、階段は面倒でも、手すりが使えるポジションで昇降してください。
さて、秋は学会シーズンです。11月はセミナーと学会が2つ参加する予定ですので、休診日が増えてしまいますが、みなさまお許しください。
本日のテーマは、
歯科矯正医師がブログで外科矯正手術を分かりやすく説明する!
です。
簡単なことは、実際の手術のVTRや写真を見せることですが、さすがに素人の患者さんにこんな映像を見せたらそれこそ大変なことになります。
したがって、CGなどを使って、実際のアゴの動きや骨の削り方等、わかりやすく説明する方法のひとつにコンピュータシュミレーションがあります。
まず、写真1をみてください。
いわゆる顎変形症の患者さんの正面画像です。
上アゴと下アゴを色分けしております。
今回の手術計画は上顎はルフォー1型骨切り手術。下顎は下顎枝矢状分割術という計画です。
まずは、上顎の骨を削り、顔面と並行になるように位置づけをします。
ちょうど顔面の中央部の骨の色が変化したと思いますが、この部分の骨が移動しました。
次に、下顎枝矢状分割術をおこないます。
下アゴの場合も上アゴと同じく、口の中から骨を削っていきます。いわゆるエラの部分(顎角といいます)を左右分割します。
色が変化した部分が分割された骨です。
分割後、上顎の歯列と正しくかみ合わせができる位置まで、下顎を移動させます。
移動後の写真です
下顎がどの程度移動したかわかるように下方から見た画像です
正面の青い骨と左右の小さい骨が少しズレているのがわかると思います。
これが下顎の移動した距離ということになります。
当院では、顎変形症患者さんだけでなく、一般的な歯列矯正治療患者さんでも難易度が高い方が来院されています。
難易度が高くても低くても、みなさまが求めている要求レベルは一緒です。
しかしながら、難しい症例はやはりそれなりに治療期間も長くかかります。
治療期間を少しでも早くするには、先生側、患者側の双方の協力が必要になります。
先生方は十分な準備、一方、患者さん側は治療予約をきちんと守ることが必要になってきます。
やはり、治療は小さな努力の積み重ねです。
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