みなさま
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
プロ矯正歯科は1月5日土曜日から診療を開始いたしました。6日間とはいえ、長期の休暇をいただいたこともあり、休み明けから診療予約がパンパンに入ってるためブログを更新する余裕がありませんでした。
しかしながら新しい年を迎えたのにもかかわらず、昨年のブログを放置しているのもゆるせなかったこともあり、思い切って朝5時過ぎに起床して診療所にやってきました。現在の時刻は8時ですが、ブログを更新するためには
今回のテーマを決める
掲載する症例を決定する
掲載する症例の写真を準備する
準備した写真をブログに取り込む
ブログサイズに写真を補正する
などといった雑用が必要になります。
そのうち、症例の写真はカメラマンの腕によって写り具合がかわります。
腕の良いカメラマンが撮影した場合は補正はほとんどないのですが、(修正ではありません、傾きとかフレームの中に写真が左右対称におさまっているかなどです)、腕が悪いカメラマンだと補正しきれない場合もあります。
みなさま御存知のとおり歯科矯正治療は費用も高額な上、治療期間も相当なものです。
治療中にくじけそうになったり、やめたくなったりすることもあるかと思いますが、治療費用が高額な分、自分に投資をしていることで歯に対してのケア~や審美的な向上心が生まれます。
話が少しそれてしまいますが、私は日常的に購入する洋服やカバン等は多少高額でも長く使用できるものを好んで購入します。自動車に至っては27歳の時初めて自分の給料で後輩から購入した中古車を8年間乗り、その後購入した新車を7年間乗っております。
つまり15年間でたったの2台ということになります。
今となっては笑い話になってしまいますが、最初の後輩から購入した中古車は30万円という値段でしたので車にしては決して高額でない金額でしたね(笑)ちなみに2代目の新車は確か250万くらいだったと記憶しております。
話を元に戻しますが、歯科治療全般に言えることは多少高額でも長く使用できるものを選択した方が良いということです。銀歯や白い歯といった詰め物に代表される歯科治療の場合、患者さんからみると材料の違い=治療費用といった解釈ですが、実際は処置に対する方法や使用する機材、型とりの材料、術者の配慮など、みためではわからない部分まで及んできます。
これは院長みずから経営者として患者さんと長くつきあっていくというスタンスを取られている診療所ならばどこでも同じといえますが、勤務の先生の場合はそこまで長期的なことを考えているかどうかは不明です。
ですので高額な治療ほど医院選びは慎重におこない、その土地に地足をつけて治療内容についても責任をもって診療している医院を選ぶことが重要であります。
本日のテーマは
知らないと損!歯並びがよくなると虫歯や歯周病の改善になる理由
そんなこともあり、本日の症例は補正しきれていない写真がいくつかありますが、お許しください。
症例は20歳の学生さんでした。保護者の方と一緒に来院されない学生さんの場合、本人が治療に対して強い希望をもっていても、経済的な理由から断念する場合も多々あります。当院としては学生時代は少しづつでも入金をしてもらい、就職してから支払い金額を増加するステップ支払いなどの支援もおこなっております。
矯正の問題だけでなく、虫歯の問題もいくつか散見されました。
よくみると、下の奥歯がかけてきてます。歯はかけてくると、向かい側の歯が伸びてくるのは大人も子供も共通の症状です。
下の奥歯がひどい虫歯の状況でした。
こうなってくると、上の奥歯に段差が生じてきます。
学生の治療の場合、支払い方法等の問題がありますが、20歳を超えていること、4月から就職することが決まっているということで、治療を引き受けることにしました。
治療開始1年も経過するとこのくらいに変化してきました。
正面はだいぶかわってきたと思います。医院との信頼関係がかなりできてきました。
ここから1年弱で
ここまできました。
奥歯の虫歯をどうするかでした。なるべくなら抜歯はさけたかったのですが、他に選択肢もなく、抜歯することに
抜歯後の状況です。
ここから、抜歯した隙間をどうするか方法はいくつかあります。
1:このまま残してあとでインプラントにする
2:このまま残してあとで入れ歯にする
3:このまま残してあとでブリッジにする
4:矯正治療で奥歯を手前に持ってきて閉鎖する
1~4はどんな症状の人でも治療可能か?というと症例によってケースバイケースですので一概に言えまえん。
10人10色といったことわざもありますし、先生の技量によってもことなります。
この患者さんの場合、おそらくベストは1だったのですが、いかんせん高額な治療費用が発生してしまいます。
患者さんの支払える範囲でベストを尽くした結果を提供することを大切な治療方針ではないかと、私は考えております。しかしながら、3という選択肢は健康な歯を削ることになりますのでできれば避けたいです。
そうなると2か4になります。2も悪くない選択肢だったのですが、今回は4の治療を選択しました。
結果です。
矯正治療を担当した経験のある先生であれば下顎偏側6番抜歯症例でかつ上下の正中線を一致させることがどれだけ難易度の高い治療かは理解できると思います。
スペースは閉鎖できました。欲をいえば、そのうしろから生えてきた親知らずを歯列に含めたかったのですが、そこは今後の課題とさせていただきました。
上顎のアーチも非対称抜歯にもかかわらず、左右対称な排列が達成できました。
初診時の写真は
写真がフレームからはみ出してしまっていて見苦しいですが、歯列不正なのは確認できます。
治療完了後
歯科矯正治療の結果、虫歯のみならず、歯茎の出血等の炎症も消失しました。
また、自己コンプレックスが消失すると自信にあふれた顔つきになってきます。この職業を選択して本当によかったなあと達成感に満足する瞬間です。
1月31日は日本顎変形症学会の発表原稿締め切り
2月の5~7は御茶ノ水で日本臨床矯正歯科医会40回記念大会で発表予定です。
来週の連休は診療所に泊まり込みでがんばります。
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