みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
すっかり涼しくなってしまいましたね~ つい先日までは猛暑続きたっだのに、上着が一枚必要なくらいの涼しさになってしまいました。
このまま秋を通り越して冬になってしまいそうなくらいです。
私の方は明日は大学の後輩の結婚式に参加してきます!
矯正歯科の先生は土曜、日曜に診療をされている方が非常に多いいので、結婚式を挙げるなら祝日が一番喜ばれ、次に第5日曜などです。
そうしないとせっかく招待しても断られてしまいます。
診療が第一といったのはどの程度かというと、父親が危篤だったときも仕事を放棄して病院にはいくことができませんでした。それ以来、実家の法事などの集まり事なども私の都合を最優先してもらえるようになりました。
まあ、それはさておき、明日は偶然にも自分が結婚披露宴をおこなった会場と同じ場所なので、とってもうれしいです!
10月に入ると1日2日と外科手術が立て続けに2件はいってます。
その翌週は墨田区の歯科検診および患者さん向けの講演会が入っており、
それが終わると翌日から日本矯正歯科学会に参加してきます。
今回は自分は表だっての発表はなく、共同発表(つまり指導者)という形で3つの演題を出してきます。
前回の日本顎変形症学会の発表の時に、さすがに疲れたので学会発表はしばらくお休みするなどといっていたのですが、結局お休みはできませんでした(笑)
2月に行われる東北大会での原稿も締め切りまじかですし、診療以外に多忙な日々が続きそうです。
少々予約が取りにくい10月となりそうですが、みなさまお許しください。
さて、今回のテーマは
【歯列矯正】年齢関係なく歯の数が上下左右異なる場合の対応は?
このテーマについては 答えというものはなく、永遠のテーマだと思います。
1例として今回の症例を提示させていただきました。この症例の治療方針については賛否両論ありますので、1つの結果として議論していただければ幸いです。
それでは症例です
正面からみると歯と顔の真ん中の位置がずれております。
正面のアップした写真です。
どうやら歯の数が少ないので通常よりも大きい歯をかぶせているようです
上から見てみると、歯の本数をかぞえることができます。12本です
一方で下のほうはどうなっているのでしょうか?
下の歯列は14本でした。
つまり、上と下と比べた場合、上の歯が2本すくない状況でした。
こういった場合、
1:上の隙間の部分は矯正治療で閉鎖する
2:上の隙間の部分はブリッジやインプラントで閉鎖する
3:下の歯数は抜歯して上と同じ12本とする
4:下の歯数は抜歯せず上と異なる14本とする
などといろいろとバリエーションがあります。
しかしながら、できることとできないことがあります。
今は、歯科用CTが普及してきましたので、骨の厚み等を計測できます。
隙間の部分を矯正治療で閉鎖するには十分な骨の厚みが必要になります。
骨の厚みがない場合はインプラントなども不可能です。
どうしても厚みをつくりたい場合は骨の移植が必要になります。
また、前歯の左右対称性といった所も重要になってきます。
隙間を閉鎖した症例もありますが、この症例に限って言えば隙間を残す形で仕上げることにしました。
最終的な状態です
歯と歯茎のラインが左右対称でないのは仕方ないことと思います。
上からみた場合の歯数です。
隙間をつくった歯も加えると、上は13本になりました。
下の方はどうかというと、14本での仕上げです
つまり、上は奇数本で下は偶数本の仕上げとなっております。
左右対称でない仕上がりとなりましたが、正面でみるとどうなのでしょうか?
それほど違和感はないと思います。
このような 一般的でない症例の場合は 患者さんが治療結果をイメージすることが難しいです。
そういう場合は診断用のセットアップを作成すると具体的にイメージすることができます。
20年くらい前、研修医時代の私は担当になった患者さんの症例すべてにおいて診断用セットアップを作成していました。なぜなら、治療後の予測ができなかったからです。(研修医だったので、経験がないので当たり前ですが、笑)
個人的には診断用セットアップは必要でなくなってきましたが、患者さんが希望すれば作成いたします。
時間のあるときに診断用セットアップの説明をいたしますね!
それでは本日も1日がんばりましょう!
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