みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
5月のブログが1回しか更新していなかったので、あと1回くらいは更新をしなければと早起きしてきました。
実は、来月の22日から大阪国際会議場で日本顎変形症学会が開催されます。
今回は口演を2つかかえており、昨晩もかなり遅い時間まで原稿を作成しておりました。口演のような資料作製の場合は診療の合間に作るといったことが難しく、どうしても診療後の時間か朝1に来院しての作製が効率が良いです。
最近は無断キャンセル等、できるだけやめていただくようにお願いしていることも効果があがってきました。
初診相談の患者さんはどうしても無断キャンセルが多くなりがちです。
1度も来院していないので電話連絡するのも面倒だし他にいけばいいかな?みたいな安易な気持ちでキャンセルをするのでしょう。事実、東京には数多くの矯正歯科医院はありますが、最低限のモラルとして電話一本くらいは入れていただければ他の患者さんの予約も入れることができるのでそうしていただきたいです。
話はかわりますが、土曜は朝9:00からの診療です。5月の土曜は3回しかなかったこともあり、本日の土曜日は本当に予約がパンパンな状況でして、朝8:45分からと診療時間を前倒しして予約を入れてしまいました(笑)
診療所の隣の内科は午前中だけで50人くらいくるので有名ですが、内科と歯科では処置内容も異なりますし、
一概に比較できませんが、午前50人、午後50人を毎日診療する内科の先生も本当に体力もいりますし、大変な仕事だと思います。 先日、内科の先生もおっしゃっておりましたが、最近の医療機関は患者さんのことを患者様と呼ぶところが増えてきております。実際、患者様と呼ぶ医療機関には来院される患者数は少なく、患者さんと呼んでいるような医療機関の方が来院される患者数が多かったりすることは事実だったりします。
やはり自分の身体を診療してもらう場合は先生の技術とか信頼といった点のウエイトが大きい証拠ではないかと思います。
さて、本日のテーマは
歯並びガタガタ治したい、顔の真ん中を超えての歯の移動は難しい?
医学用語で顔の真ん中、歯の真ん中のことを正中(せいちゅう)とよびます。
正中がずれていると歯茎の付け根にある筋(小帯)もそちら側にずれてきます。
真ん中を越えての歯の移動ということは、右側の歯を左側の歯に動かすような治療となります。
やはり、身体というものは折り返し点があり、それを越えて反対側に動かすのは解剖学的にも難しいです。
できないということではなく、時間がかかります。
それでは本日の症例です
正中が向かって左側にズレている理由は上の前歯が1本しかないのが理由です。
また、欠損している側の隣の歯(側切歯)も回転しております。
上唇小帯がかなり強直しております。これでは唇もかなりテンションが強いとおもいます。食べ物も溜まってしまいます。
下の奥歯ももぐってしまっております。親知らずなどの歯であればよく見る光景ですが、これは第二大臼歯であるので大変な状況になっております。
まずは矯正治療開始前に小帯の切除をする必要があります。この処置は大学病院に依頼しました。
まだ、糸が残っておりますが、小帯を切除しただけでもかなりすっきりしたと思います。しかしながら、前歯が1本しかないので、違和感がのこります。
抜歯部位についてはいろいろと悩みました、場合によっては1本ある前歯を抜歯するのも選択枝だったのですが、患者さんと話あった結果、犬歯の後ろの歯1本を抜歯することとしました。
これは治療開始後、6ヶ月程度経過してきた写真です。
いつのまにか回転していた前歯が治ってきました。
横からみると歯を抜いたスペースが見えます。
上から見るとスペースのやりくりが良くわかります。
本日は時間の都合でここまでとさせていただきます。8:45分からの診療のため、時間切れになりました。
続きは写真を取り込みしだいUPさせていただきます。それでは1日がんばりましょう!
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