みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
長野県松本市で開催された日本矯正歯科学会発表も無事に終わりました。
CTを使用した研究テーマでしたが、質問もいくつかあり、充実した1日となりました。
また新しい課題も得ることができ、来年にむけて目標を得ることができました。関係者の方いろいろとありがとうございました。
消費税増税が決定したためか、初診相談の患者さんがやや多くなったような気がします。
例として50万円の治療費用とした場合、税率差が3%で1万5千円となります。確かに1万5千円は高額ですが、歯科矯正治療は治療期間も長いですからあまりあせらずじっくりと検討されたほうがよろしいです。
一方で、本当は今でしょ!と治療するなら今しかないといった小児期の患者さんも相談にこられますが、
治療するなら今でしょ!と話しても、治療費用も高額ですしなかなか難しいところです。
最近は当院のような無利息の分割支払いをおこなっている医療機関もたくさんありますので、長い目でみて対応をしていただきたいです。
最近診断した、まさに今でしょ!といった類の小児矯正治療の症例を拝見しましょう
【小児歯科】永久歯が生えてこない、生え変わるまで様子を見る?
正面からみると前歯がかさなってます。
永久歯が生えてこないこのような状況の中、永久歯が生えかわるまで様子をみましょう!
といったアドバイスを受けることがあります。
その理由はどうしてでしょうか?
1:現在、直面している問題を回避するために単に先送りしている
2:歯の交換とともに自然に歯並びが良くなってくると考えている
3:永久歯が生え変わってからまとめて治療をする方向でいる
これらのうち、明らかに誤った回答が2なのですが、患者さんの多くは2の回答を期待します。
しかしながら、永久歯の種はすでに顎の中に埋まっており、生えてくる場所が決定されております。
おかしいと思ったら、様子をみるのではなく まずは検査を受けることをおすすめします。
人間の身体も歯並びも臓器であることは変わりありません。 まずは検査です!
レントゲンの画像をみてみましょう
なんだか歯がいっぱい生えていますが、よくわかりません。
この画像を患者さんにみせても、何も説得力のない材料でしょう
ではCT画像だとどのように見せることができるのでしょうか?
もう少し拡大すると
赤印の部分をみてみると
このままだと、犬歯が前歯に乗っかってしまいそうです。
様子を見ていても乳歯が生え変わることもないですし、最悪、前歯の歯根が吸収してきてしまいます。
その場合、大人の前歯が抜けてしまいます。
まさに、治療するなら今でしょ!といった状況です。
やはり、高額な治療費用を支払うわけですし、納得する診断結果は欲しいものですね
それでは、今日も1日がんばりましょう!
この記事へのコメントはありません。