その他

他医院からの引き継ぎ治療は費用が割高になる

10.17.jpg
ブログ読者のみなさまこんにちは。
今日は他医院で矯正治療をおこなっていた患者様の引き継ぎ治療の報告です。
患者様は素人ですので、矯正治療とは歯にブラケットという金具とワイヤーをいれれば簡単に治ってしまうと考えるかたもいらっしゃいますが、実際はまったくことなります。
すなわち、同じメーカーの装置を使用しても治療結果が異なるということです。
したがって○●ブラケットを使用すればきれいに治るなどの広告を目にする機会がありますが、誇大広告ぎりぎりと考えて間違いはありません。
歯科矯正治療にとって一番大切なことは、診断です。
つまり、歯を抜くとか抜かない等の検査および検査結果、そのうえでの治療方針が重要となります。
他の医院から移ってきた患者様の場合、他の先生が診断をおこなっているため、
かえって初診時よりも治療が難しくなってしまうことも多々あります。
また、装置のポジショニング等も先生によっていろいろと考えがあるので、そういった問題も治療の引き継ぎを難しくしてしまう理由となります。
当院でも引き継ぎ患者様の治療は一部を除いて受け入れをおこなっておりますが、治療を担当する以上、当院での検査・診断をおこなう必要があります。
その結果、前医とはことなる治療方針、治療結果を提示する場合もあります。最終的に治療に対して責任を取る立場上、できることとできないことをきちんと説明する必要がありますね。
本日UPする患者様も他の医院からの転医のかたです。
横からの写真と上からの写真を掲載しているのですが、前歯が下がってしまい、出っ歯が改善されておりません。
通常このような症状の場合、上あごには一番うしろの歯まで装置をつけないとなかなか症状が改善できないのですが、それがなされておりません。
また、装着されているブラケット(金具)の位置も不正でした。
結局、すべての装置をつけなおし治療をおこなうことおおよそ1年。
終了時の写真が右の状態となりました。
矯正治療はとても治療費用も高額で期間も長くかかります。
たとえば1か月期間があればいくつかの医院を相談できますよね。
その際、そこの医院の治療例を必ずみせてもらうことが大事です。





ピックアップ記事

  1. 日本顎変形症学会では毎年発表してますが、どんなところなんでしょうか?
  2. 2度あることは3度ある 人間はそうそう変われるものではないと実感
  3. 矯正装置つけたまま、突然来院しなくなった患者が6年ぶりに来院しました口腔内の状況…
  4. 歯列矯正モニターの内容に一部変更があります!
  5. 韓国で美容整形する人が増加してきました

関連記事

  1. その他

    コロナ下の中セミナーに参加しています

    みなさまおはようございますプロ矯正歯科院長、田中憲男です…

  2. その他

    2月の学会で発表するテーマとは?研究の一部をご紹介します

    こんばんは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。本日の内容は…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 永久歯少ない人の矯正

    【抜歯 治療 症例】前歯のガタガタ、難しい開咬の治療とは?
  2. その他

    外国人の歯列矯正治療希望者が増加してきました
  3. 子どもの矯正が知りたい

    小児期から歯列矯正治療を開始するメリットは?
  4. 治療期間が早い矯正が知りたい

    歯列矯正治療をする、しないにかかわらず、虫歯処置の考え方
  5. 白い歯になりたい

    【歯列矯正】子供の歯列矯正がきっかけ、親も治療を行った症例とは
PAGE TOP