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2月の学会で発表するテーマとは?研究の一部をご紹介します

こんばんは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。

本日の内容は矯正臨床とは少しはなれた内容ですが、この冬に札幌でおこなわれる日本臨床矯正歯科学会での研究に触れたいとおもいます。
前置きは置いておき、現在の歯科矯正診断は2D(2次元)から3D(3次元)にシフトしてきます。
当院でも2007年には外科矯正患者の手術シュミレーション用にシンプラントOMSを導入いたしました。

矯正診断にはおおよそ50年前から同じ方法で分析および診断をおこなっております。
その一つが、側面頭部X線規格写真というものを用いた方法です。
理由としては、当時は研究という目的で健康な人からもX線写真を撮影した結果、標準値を求めることができました。しかしながら、現代では健康な人を対象としてむやみやたらにX線写真を撮影することはできません。
したがって、CTデータがあっても矯正をする必要がないような人を対象としたCTデータがありません。
そこで、
CTデータをパソコン上(計算をする)ことにより、従来からのX線写真に変換することがいろいろな大学研究機関でおこなわれておりました。

そこに、アメリカのある大学が一般的な臨床医でも使用可能なソフトを発売されたのです。
実際にこのソフトの完成度が高ければ患者さんにはどのような恩恵があるかというと、CT撮影のみですべての診断が可能ということになります。

つまり、特殊な撮影機器がないような僻地の歯科医院であっても、町の病院等に1回CTを撮影するだけでOKになります。
つまり、医療の質が全国で平等になります。また、そういった高額な機械を購入しなくても開業することが可能になりますので、これからの若手の先生にとっては大変有意義なことになります。

さらには、治療費が安くなる可能性もあるということです。

2月の学会で発表するテーマとは?研究の一部をご紹介します

前置きがながくなりましたが、研究の一部を披露します
まずは、従来の側面頭部X線規格写真です

2358-1

これはこれできれいに撮影されている写真ですが、CTを用いた同じ画像をみますと、

2358-2

骨や歯だけでなく、皮膚や細かい輪郭もよく観察されます
この2枚の画像を特殊なパソコンソフトで重ね合わせをします
つまり銀行のATMにあるような指紋認証と同じです

2358-3

ビジュアル的にはかなりの画像の一致です。

あとは、通法にしたがい、距離や角度といった項目を計測すればよいのです。

開業をしてもこのような機会に恵まれて、さまざまなことにチャレンジできる僕は本当に幸せ者です。
この方面では本当に日本のトップクラスを走っております。
治療に来ていただける患者さんはもちろんのこと、家族ならびに代診の先生方、スタッフには本当に感謝しております。

プロ矯正歯科

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