みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
今朝は業者さんとの打ち合わせのために朝8時過ぎには診療所に到着しました。雑用をしつつ約束の時間になっても現れないので、先方に連絡をとったところ留守番電話のため結局すっぽかされてしまいました。
患者さんの無断キャンセルもあまり気分はよろしくありませんが、こちらがお客さんの立場なのに無断キャンセルをされてしまうとは思いもよりませんでした。
本日の診療準備もすでに完了していますので、ブログを更新する良い時間ができたと前向きに考えていきたいです。
明日は日中は東京矯正歯科学会、夕刻より東京歯科大学外科矯正勉強会がございます。また、来週の水曜日は墨田区にある都立墨東病院口腔外科主催で第1回外科矯正勉強会が開催されます。
こういった知識は何も矯正治療を専門になさっている歯科医師でなくても持っていたほうが患者さんに対する説明の際有効と思います。
つまり、矯正のことはよくわからないから専門の先生に聞いてくださいではなく、治療は行わなくても、説明ができるか否かはその後の患者さんとの信頼関係に重要な要因になるのではと思います。特に、私のブログ等を読んでいただいているような患者さんは、かなり高度な矯正の知識をお持ちになっているはずです。
3年間の治療期間、歯科矯正治療が長期になる場合とは?
さて、歯科治療には大きくわけて4つのテーマがあります
1:矯正治療(歯並びを改善する)
2:外科治療(歯を抜いたり、顎の手術をする)
3:歯内・歯周治療(歯および歯グキの治療)
4:補綴治療(歯にかぶせものをしたり、入れ歯をいれる)
これらの治療はそれぞれがとても大切な処置です。また、効率の良い治療をおこなうためには、治療の手順が大切です。
治療期間に関しても項目が増えれば増えるほど治療期間が長期になると理解してください。
原則としては、
3→2→1→2→4といった流れと思います。
矯正治療前に、健康な歯グキの状態になっている必要があります。
また、矯正治療前に歯を抜いたり、場合によっては矯正治療中に手術をおこなったりします。
但し、かぶせものに関しては、矯正治療が終了してからおこなうのが原則です。
もしも、治療前、もしくは治療途中でどうしてもかぶせたい場合などは、仮歯をいれる方が一般的です。治療費用のコストを考えてもこのことは重要です。
本日の症例3→2→1→4といった具合で治療をおこないました
奥歯を失ったまま放置すると、
1:隣の奥歯が傾いてくる
2:前歯が折れる(歯折)
3:その結果、歯と歯ではなく、歯と歯グキでかみあうようになる
横の隙間もなくなるので、歯をいれたくてもいれることができなくなってしまう。
このような場合、保存できない歯は抜歯、また、歯グキ、歯の治療等をおこなうのが先決です。
最低限、矯正治療が開始することが可能になるまで、おおよそ6カ月程度の期間が必要になります。
実際の矯正治療の治療期間は2年間程度
その後、補綴治療の治療期間が3カ月程度
トータルでおおよそ3年間の治療期間となりました。
若干小さな虫歯もありますが、メンテナンス中に処置可能なレベルだと思います。
実際、ここまで口元が改善されると、御本人の表情はもちろんのこと、服装が変わってきます。だれがアドバイスしたわけでもなく、自然にそのような行動変化が生じます。
また、診療所にくるのが楽しくなり、無断キャンセル等もほとんどなくなってきます。
そういった意味では大人でも心ってchangeできるのだなあと感じる瞬間です。
この仕事をやっていて本当に良かったなあ、また頑張ろうと思います。
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