みなさまおはようございます。
本日もみなさまにとって有意義な情報をシェアしていきます。
本ブログは日本国内のみならず、海外でも多数の読者に読んでいただいております。
昨年は遠くアメリカから矯正相談に来られた方もいて正直びっくりいたしました。
いままで北海道や大阪からでも大変だなあと思いますが、アメリカはさすがにすごいです!
遠方からお越しいただく患者さんのほとんどが外科矯正がらみの相談です。
どうしてでしょうか?
なぜでしょうか?
それは情報が少ないからです。
一般的な情報も少ない上、個別の情報になるとほとんどありません。
そこで、本日は外科矯正治療の情報の一部を公開いたします。
かなりレアな情報ですので、シェアしていただけると幸いです。
本日のテーマは
歯並びを綺麗に!美容外科か?保険適用か?2つの外科矯正治療の違い
1:美容外科と保険適用の外科矯正治療の違い
大きく異なる点は費用と期間です
美容外科の場合は長くかかっても1カ月。多くは1~2週間で完了です。
保険適用の外科矯正治療の場合は短くても2年。場合によっては3年以上です。
次に費用です
美容外科の場合は低料金でも200万程度
保険適用の場合は6人部屋で入院すれば総額40万円程度です
それでは両者の違いなどうしてでしょうか?
1:期間についての差
外科手術方法はその疾患の程度によっていろいろな手術方法があります。
美容外科の場合は費用対効果を追求するために、期間を短縮することが絶対です。
そのため、手術方法も歯槽部骨切り術がメインとなります。
また、手術中に歯にはセラミックブリッジをセットします。
つまり、歯を並べるのではなく、削ってかぶせます。
手術の際にできる段差に関してもブリッジをセットして解決します
一方で、保険適用の外科矯正治療の場合は上記と手順が異なります。
なぜなら、健康保険≒国が決めた治療ルールがあるのです。
国民の税金を使用しての医療行為ですから、本人の希望を100%受け入れることは不可能と思ってください。
反対に希望を100%受け入れてもらいたいならば、保険などを利用せずに矯正も手術も自由診療でおこなうことをすすめます。
それでは、保険適用の治療のルールとは?なんでしょうか?
1:歯科矯正診断をしたのち、6カ月以上期間が経過しないと、顎切除診断をすることができない。
つまり、いきなり手術という行為はダメということです。
ということは、
はじめに、歯列矯正治療をおこなうということです。
このことを、手術前矯正治療とよびます。
多くは1年~2年の期間がかかります。
目的としては、
手術後の噛み合わせを良好な状態になるための下準備です。
つまり、手術という1大イベントを可能なかぎり成功に導くためにできることは何か?と考えればいいのです。
そのあとに手術をおこないます。
日帰り手術というのは絶対にありません。
はやくても、4泊5日 通常は1週間から2週間かかります。
また、保険適用の外科矯正の場合は
手術後にもルールがあります。
手術後、6カ月以上経過しないと、保定診断を算定できません。
おそらく、手術後に歯列が安定する最低期間が6カ月としているのでしょう
まとめ
保険適用の外科矯正の場合、手術前矯正治療が必須となります。
また、最低でも6カ月以上の期間が必要になります。
さらに、手術後の矯正治療期間も最低6カ月以上必要になります。
上記の期間を合算すると、どんなに早く治療をおこなったとしても、トータルでの治療期間は1年以上かかるということです。
最後に症例です
初診です
受け口傾向の開嚙です。手術併用か矯正治療単独かのボーダーライン症例でしょう
手術は下顎歯槽部骨切り手術を計画しました。
上顎については通常どおりの歯列矯正治療です
術前矯正治療を開始しました。
手術直前の状態です
歯列は並んでいるのですが、咬み合わせがなっておりません。
この後、手術をおこないました。
下顎歯槽部骨切り手術は美容外科で好んで用いられる手法ですが、
矯正歯科ではあまり用いりません。
手術も無事におわり、矯正装置もはずすことができました。
横からみると
セラミックブリッジ等は一切用いておりません。
すべて自分の歯で仕上げています。
治療前と比較してください
上顎のほうは?というと
大丈夫そうですね!
歯槽部骨切り手術は身体への影響に関しては、他の手術と比較して軽度です。
手間がかかるのは矯正歯科医が手術室に出張しなければいけません。
そのため、通常の診療費用とは別途、出張費用が発生することもあります。
1日診療を休んで手術に行くわけですから、当然といえば当然です。
それでは本日も最後までありがとうございました。
今日も1日がんばりましょう!
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