みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
5月連休はゆっくり休養できましたか?ぼくは連休の谷間の水曜日が手術だったこともあり、自分の診療所が火曜日のみしか開くことができませんでした。
そのためスタッフのことも考えて火曜日も休診とし診療所自体は8連休をとらさせていただきました。当院のようなコンパクトな診療所は僕がいないと機能しませんので、僕が手術・学会出張の時は休診とさせていただきます。
スタッフには有休休暇を消化していただくので一石二鳥といえます。反対にいえば、当院のような小さい組織は個人個人が勝手に有休休暇を消化することが不可能なのです。
僕自身は連休中も外勤や手術等も予定していたため前半に数日、後半に数日といった休暇内容でしたが、連休明け〆切だった秋におこなわれる日本矯正歯科学会発表原稿を投稿することも間に合い充実した休暇になりました。
先日も大学病院勤務時代の同僚からなんで収入になることではないのに、診療を休んでまで学会発表や投稿などをおこなっているの?みたいなことを言われたことがあります。
患者さんのことを思えば学会などに行かないで可能な限り診療所を開いているほうがコンビニエンス的な考えとしては良いのかもしれませんが、僕の場合は大学時代の研究が臨床をテーマとした内容だったこともあり、勤務場所が大学からプロ矯正歯科に変わっても自分のテーマは一貫しております。
本当はもう少し調べものをしたり原稿を書く時間がほしいので、診療をしない曜日(大学では研究日といっておりました。)といった時間を作りたいのが本音です。
なかなかそういった時間がつくれないのが開業医であり、時間をつくるためにはアーリーワークといった方法しかないのが現実です。
文章を書いたり原稿を書いたりといった行為は夜中にやるよりも朝おこなうほうが断然効率が良いです。
最近は日の出時刻が本当に早くなったこともあり、毎日の起床時刻は5時、出勤時刻は7時、退社時刻は21時といった生活をおくってます。
いよいよ本日のテーマです
【小児矯正のタイミング】永久歯が生え変わる前に始めましょう!
なぜ、永久歯がすべて生え変わる前にスタートするのが良いかというと、乳歯と永久歯は乳歯のほうが小さいのが普通です。つまり、小さい乳歯から大きな永久歯に生え変わってくるので歯並びがガタガタになってきます。
ところが、1本だけ乳歯よりも永久歯の方がサイズが小さい歯があります。つまり、そこの部分だけは乳歯が抜けたあと永久歯が生えてきても若干の隙間が残ります。この隙間を利用することで、小児矯正がすごくやりやすくなります。ところが、永久歯に生え変わったあと、隙間というものは時間の経過とともになくなってしまいます。
前歯と一番奥歯以外は乳歯の状態です
すべて永久歯に生え変わりました。横の歯を観察してみると、歯のサイズが異なるのがわかります。
うしろから数えて2番目の歯は乳歯なのですが、これが抜けて生え変わる永久歯は一回り小さいサイズになりますので、その部分周囲に隙間が存在してきます。
なんどもくりかえしたので、理解できたかと思います。
ところが、この隙間は1ヶ月もすればなくなってしまいます。歯をいうものは自然な移動方向は前ですので、
奥歯がどんどん前に倒れてきてしまいます。これは前回のブログでも記載させていただきました。
最近来院された治療例です。
正面からみるとかなりガタガタしております。
上からみると良くわかりますが、むかって左方向は後ろから2番目が乳歯がのこっており、反対側である右方向の後ろから2番目は永久歯に交換済みとなってしまってました。
こうなってしまうと、右方向の状況は極めて厳しい状況です。
前方部分の歯も重なっており、将来的に永久歯の抜歯矯正は避けることができないのではと説明しました。
なんとかここまで来ました。
この写真でもわかると思いますが、向かって右方向の奥歯はやはり厳しい状況です。
もちろん、はじめから比べたらとてもよくなっておりますが、もし、乳歯が残っている状況で来院していただけたら、もっと良い結果を提供できたと思います。
良い治療結果を得るためには、タイミングは重要です。できるだけ少ない治療回数で最大の効果を得るためには治療タイミングはとても大切です。
さあ、7:30を過ぎました、本日は11:30まで診療して午後から新宿で外勤、明日は大宮で1日外勤です。
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