みなさまおはようございます。
東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
本日も東京から全国に歯列矯正治療に関する有意義な情報を発信しております!
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そろそろ全国の小学校~高校のみなさまは夏休みになりますね! 夏休みと梅雨明けは時期が重なります。
つまり、関東地方の梅雨もそろそろ終わりになろうとしてます。
水不足が心配な2016年ですが、最近はまとまった雷雨が続いております。水不足の緩和になったのか気になったこともあり、東京都水道局のHPをチェックしました。
結果は多摩川水系は結構回復していたものの、利根川水系の貯水率はまだまだといったところでした。
本格的な夏がくるまえにもう少し雨が降ってほしいところです。
あと、本題に入る前に1点御報告があります。
朝日新聞監修のマイベストプロ東京というポータルサイトがあります。
その中で原稿執筆を頼まれました。 明日の7月17日に掲載する予定との連絡を受けましたのでお時間のあるかたは探してください。
実際にアップされたら当方のブログでも御紹介いたします!
本日のテーマは【スキッ歯 抜歯矯正治療】スキッ歯なのに抜歯することがある?です。
【スキッ歯 抜歯矯正治療】スキッ歯なのに抜歯することがある?
一般的にスキッ歯の歯列矯正治療は抜歯しておこないたくないのが常です。
なぜなら、歯は本来となり同士がしっかりとくっついているのが通常です。くっつきしつぎてガタガタになっていることも結構あります。
それではスキッ歯はどうしてなるのでしょうか?
スキッ歯の原因はいろいろとありますが、ここでは代表的なパターンを提示します。
歯は唇と舌との間にアーチ状に排列されてます。 唇側には口唇ならびに頬粘膜があり、舌側には舌があります。
通常ですと、口唇の圧力と舌の圧力のバランスが良好に保たれてます。
なんらかの原因で口唇の圧力不足になってしまうと、歯列の排列が外側(口唇側)にひろがってしまいます。
つまり、すきっ歯の方向に歯が動いてしまいます。
他には、嚥下といった食物を飲み込む動作をする際に舌の動きがおかしな動きになってしまっている場合や、水を飲むときに舌の動きが通常でない場合、指しゃぶりや爪を噛むなど、いろいろと原因があります。
ですから、スキッ歯の治療法も確立しておらず、なるべくなら抜歯しない方が良いという程度になってしまっております。
では、症例にうつりましょう
症例は20台中盤の女子でした。
歯並びと口元の突出が主訴でした。
スキッ歯ガタガタでした。
この、スキッ歯なのにガタガタが曲者です!
もちろん、当方としては抜歯せずに歯列だけを並べる矯正治療のほうが楽な選択枝だったのですが、それでは主訴である口元の突出が改善しません。
本症例だけでなく、主訴が改善しないことで、治療後に患者さんからクレームをいわれることが数回ありました。 成人矯正治療の場合は骨格的な改善を期待することが難しいので、口もと口元といわれても難しい時はできませんと伝えるべきと反省しております。
また、抜歯をせずに口元の改善といわれても無理な場合もございます。
そうなると、本症例の場合は2段階法にての歯列矯正治療となりました。
すなわち
1段階目は抜歯をせずに上だけの装置で歯列矯正をおこなってみる。
そこまでの治療のテンポのチェック、スキッ歯の原因の1つであろうと思われる舌の使い方の改善を試みる。
その結果、上顎のガタガタが改善した時点で今後の治療方針のみなおしをする。
というスケジュールでおこないました。
もう一度初診です
横からみると
前歯が並んで、抜歯も完了した状態です
口の容積が小さくなるので、舌のトレーニングは必須です
また、通常の抜歯症例でも治療後に抜歯した部分の隙間が再発しやすいのですが、
本症例の場合はもっと可能性が高くなります。
ですから、少なくとも上顎の前歯部分は永久固定しておいたほうが無難です
それでは装置撤去時の写真です
とにかく空隙がでないようにしっかりと閉じてます。
横からみると前歯の角度がかなり改善されてます。
ちなみに初診時は?どうだったかというと
変化がすごくわかります。
側面もきっちりと咬んでます
抜歯スペースもしっかりと閉鎖してます
上顎の前歯部分は永久固定の予定です。
本症例の場合はワイヤー装置撤去後の時点はきれいに並んでいて当たりまえです。
大切なのは、今後の歯列の変化だと思います。
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