みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
世間様は3連休の初日にはいりましたね!僕のほうは、今日も1日診療です。
また、明日は墨田区から委託されている休日歯科当番ということで、朝9:00~17:00まで救急患者さんの担当をさせていただきます。
自身が風邪をひいてしまってから3週間目に突入してしまいました。なかなか風邪が治らないので本当にしんどい毎日ですが、幸い食欲も旺盛でありわずかですが体重も増加してきました(笑) 運動をしないで安静ばかりしているので仕方ないところでしょうか?はやく治したいです。
今年も残すところ2か月となりました。年内はなんとかしのいで、来年からはしっかりと身体を鍛えることを目標にしていきたいです。
話はかわるのですが、ブログを観ていただいたり、当院のHPを見ていただいた結果、初診相談を希望される患者さまが多くなってきました。
非常にありがたいことなのですが、初診相談の患者さんは無断キャンセルされる方も非常に多いいです。
当院は無断キャンセルしても電話連絡等は一切おこないませんので、それっきりとなってしまいます。
僕は仕事に対して人生の半分以上をかけて真剣に取り組んできました。ですから、はじめからいい加減は人とは縁がなかったと割り切ります。自分1人で診れる患者さんの数は限りがありますので、これは仕方ないですね。
さて、本日のテーマは2つあります。
【矯正治療 症例】乳歯が残っているが永久歯はない対応について
ブログの文字数にもよりますが、できたら2つ症例を提示したいです。
不正咬合のタイプはいろいろとありますが、今回の分類は
1:成長発育の過程で不正咬合になったタイプ~つまり、変な所から歯が生えてきた、顎が出てきた等~
2:自分自身のメンテナンスが悪い結果不正咬合になったタイプ~多くは虫歯・歯周病です~
1と2のタイプは全くことなります。1のタイプの人は日常生活に支障はないけど、このままよりももっと良い自分になりたいといった向上心をもっているタイプです。一般的な矯正歯科医院で扱う症例が1に当てはまります。
一方で2のタイプは虫歯や歯周病で歯をうしなったり、徐々にかみ合わせが変になってきたりして、さらに抜歯が必要と宣言されてからあわてて矯正治療を検討するタイプです。
こういったタイプの人に場合一般的な矯正歯科医院では治療を断られる可能性が高いです。
ですので、当院に来院される症例は必然的に2の症例が多くなってきます。
なぜなら他所で断られることによって自分の置かれてる状況が深刻なことを認識します。
患者さんというものはどんな症例でも医院にいけば治ると思い込んでいる人が多いいです。
かなり出っ歯です。
横からみても出ています
上からみても歯が出ております。
ここから注目です! 黒〇印の部分が乳歯です。その下の永久歯が先天的に欠損してます
治療方針としては上の歯に関しては抜歯しないと前歯を後退することが不可能でしたので、抜歯の方針へ、一方で下の歯に関しては乳歯を抜歯して永久歯を移動する方法もありましたが、幸い乳歯の根っこはしっかりとしておりました。結論としては乳歯は抜歯せずに使用すること、将来的にだめになった場合はインプラントで対応することとしました。なぜならこの乳歯を抜歯することで、反対の同じ部分にある永久歯を抜歯することになります。
本当は抜く必要のない永久歯を抜歯するのも、もったいないと判断しました。やはり、抜歯というのは本当に必要だから抜歯するのであって、抜かなくても対応できる場合は抜歯しないのも大切な選択枝と思います。
結果です
出っ歯は改善されました。下の乳歯もそのままの状態でかみ合わせに参加しております。
このように乳歯のコンディションが良好な人は少ないですが、1に相当するタイプの不正咬合の場合は結構あります。
つぎに2の症例です
正面からみると一見、ふつうのガタガタといったところでしょう、まだ20歳ですから歯ぐきもきれいです。
上から見たところですが、悲惨な状況であることは説明するよりも見ればわかります。
歯を抜歯したままにしてしまうと、向いの歯が伸びてきてしまいます。
どんどんのびてしまうと、最後は歯茎にぶつかるまでのびてきてしまいます。
反対部分から見てみると
上の歯が下の歯ぐきの部分までのびてきてしまってます。
このくらいまで症状が進んでしまいますと、平均的レベルの矯正歯科医では対応が不可能となってしまいます。
もちろん、この患者さんもいくつかの歯科医院で矯正相談したそうですが、治療を断られてしまったそうです。
これから治療開始となりますが、2年後に引っ越しを予定しているそうなので、それまでにはなんとか治療のメドを立てなければと思っております。
1年くらいしたら経過報告します。
それでは、今日も1日がんばりましょう!
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