その他

成人矯正(その1)

7.16
ブログ読者のみなさまこんにちは。プロ矯正歯科院長田中憲男です。
7月にはいってから梅雨なのを忘れてしまう毎日ですね。僕は寒いのは苦手ですが、暑いのは得意としていますのでこの程度の気候はむしろ体調が良くなりますね。本当は診療室のクーラーの温度も高く設定をしたいのですが、女性ばかりの職場ですし私にはクーラーの温度を決定する権利はありません。
さて、明日は東京矯正歯科学会という地方学会が開催されます。地方学会といっても東京矯正ですのでかなりの参加者数が見込まれます。学会のメインは発表なのですが、同時に日本矯正歯科学会認定医の更新のための症例展示等もあります。
日本矯正歯科学会認定医は資格をとるのも大変なのですが、更新のほうが大変といわれております。なぜなら、大学病院勤務時代は教授その他の先輩方から学会発表等をするように(つまり認定医をとるための義務です)せかされるのですが、大学を退職した後に開業してしまうと、自分自身が自己管理となってしまうため直前にバタバタしてしまう先生も多くいるということです。中には更新を諦めてしまう先生もいるそうです。
僕の場合は、年間数回は学会発表をおこなっておりますので認定医の更新といわれても大変に思ったことはありませんし、いまでも後輩の発表等のお手伝いをさせてもらっております。
さて、本日のテーマですが成人矯正治療その1ということです。
成人矯正治療の場合、小児矯正治療と異なる点がいくつかあります。

1.顎の成長発育がない(つまり顔が完成している)
2.歯周組織が弱っている人がいる(歯槽膿漏)
3.歯の根に病気をもっている人が多いい(根の治療をしている歯がある)
4.歯を抜いてしまっていることもある
5.顎関節症の傾向がある人もいる

ざっと上記に挙げた項目が代表的な特徴です。

つまり、小児矯正治療の場合、歯並びのことについて100%のゴールをみつければよいのに対して、成人の場合は必ずしも100%のゴールではなくても、全体的にお口の環境レベルを底上げすることが、治療後の予後を左右する因子となります。

私は大学病院におおよそ10年間勤務し、現在は開業して5年が経過しておりますが、大学病院のような診療時間に制約のあるところには成人矯正患者といっても来院数に限度があります。一方、開業後に治療をさせていただいた成人矯正患者様の数および経験をもとに、いままで正しいと思っていたことが正しくなかったり、反対に正しくなかったと思っていたことが正しかったりと考え方、治療方針に変化がでてきたのは事実です。
わかりやすく言うと、引出しの数が増えたとでもいうのでしょうか。また治療に対しても慎重なことは慎重なくらいの配慮する必要性があるということです。

以上の結果を踏まえると

1.歯周組織の状態はきちんと評価する
2.可能であるならば、抜歯をしない矯正治療計画をたてる
3.歯の根の治療をしている場合、なるべくその歯を抜歯対象にする
4.すべての治療を矯正治療のみで解決しない。他の歯科治療も併用する

といったところです。
こういった部分に配慮した最新の診断方法が歯科用CTを用いた画像診断が必要と感じ、自分の医院に導入した背景にあります。

プロ矯正歯科

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