外科矯正が知りたい

手術計画からみる最先端の外科矯正治療とは?⓶

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
今日から秋の気候に変化するとのことで、すこしばかりほっとしております。
私は先週からの学会発表の追い込みのために不覚にも風邪をひいてしまいました。
声がでないので、説明等聞き取れない部分もあると思いますが、1日でも早くなおしますので御了承ください。

さて、本日のテーマは前回の続きです。

手術計画からみる最先端の外科矯正治療とは?⓶

前回の記事はこちら

手術計画からみる最先端の外科矯正治療とは?⓵

このブログの読者さまは治療を検討されている一般人の方も多くいらっしゃる反面、すでに当院で治療を受けられている患者さまも非常に多くいらっしゃいます。すでに治療を受けられている患者さんにとっては治療の話もそうですが、私が日頃歯科矯正臨床に対してどのように取り組んでいるかどうかも気になる部分だと思います。

そもそも診療所の名前がプロ矯正歯科という名前を付けた理由も、歯列矯正に関してお悩みのある方ならどんな方でも治療できるといった目標をかかげたのが理由の1つです。もう1つの理由は私の最初のブログで書かせていただいております。

今週は木曜から盛岡で日本矯正歯科学会が開催されます。
盛岡ということもあり、復興支援の意味合いも多少はあるかと思います。学会を盛り上げる意味でも積極的に発表をし、日本の歯科矯正に対してすこしでもレベルを上げていく手助けができればこの上ない幸せなことです。

簡単に発表のスライドの一部を供覧しましょう

グラフィックス1

一般的な歯科矯正診断では一番上段のチャートをつかっておこなうのが普通ですが、当院の外科矯正患者で上下顎切手術を予定されている症例の場合は上段に加えて下段のチャートをつかった診断を併用します。これをおこなっているのは日本でも当院以外は研究れべるの大学病院くらいです。なぜなら保険矯正の外科矯正でこのようなことをやることは出血赤字診療であるためです。1症例あたり医院コストが数万円赤字になります。私の場合はなんでも初めにチャレンジする人間が利益云々などといっていては何もはじまらないし、十分生活していけるだけの給与をいただいておりますから、関係ありません、

つぎに
グラフィックス2

前回のブログでも記載しましたが、3D画像による仮想手術をおこないます。この時点で口腔外科医師に画像をおくったり、場合によってはネットをつかって症例検討などをおこない、実際に手術をする口腔外科医師を計画する自分とのギャップの穴埋めをおこなっていきます。大切なことは現実手に可能な手術を計画しているかどうかです。

グラフィックス3

この画像は治療計画と手術結果をインポーズして重ね合わせした画像です。現段階ではここからの評価方法をどのようにしていくかが、次の課題であります。画像左上段が計画データ 画像左下が手術後データ これら2つをインポーズ(重ね合わせ)して中央の画像に表示します。 ちょうど地図にある等高線のように色別で誤差を表示しております。

グラフィックス4

ほかには不動のポイント部分(たとえば前歯の先端など)といった部分での変化量をPCソフトツール内にあるスケールを使って部位別に計測することを追加してます。

そろそろ9時になってしまいます。学会のため休診する都合、本日は祝日診療なのですが、ものすごい患者さんの予約にめぐまれてます。本当に忙しすぎているので、初診の患者さんは予約がとりづらいですが、当院はそういつ所ですので、それで来院できなければ縁がないとあきらめるしかありません。

それでは、本日も1日がんばりましょう!

プロ矯正歯科HP



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