みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
先月末に盛岡で開催された日本矯正歯科学会発表も無事に終了いたしました。学会を終えての感想というか反省があります。
それは、プレゼンテーションの難しさを痛感したことです。
たとえば、矯正治療の流れとか治療の説明や検査の必要性を説明するのもプレゼンテーションの類になります。
学会発表も同じプレゼンテーションに変わりありません。1点ことなるのは時間と場所が限られてしまうことです。
つまり、質を求めると量が少なくなり、量をもとめると質が悪くなります。
今回はもう少し簡単でわかりやすい内容にして参加者の興味を引き出せていたらなあ~ととても反省してしまいました。お互い歯科医師でも知識の到達度はとても異なります。やるきがあっても勉強不足ですと理解できません。実際、すごいね!とかがんばっているよね~みたいな助言はいただけたのですが、肝心の内容についていろいろと質問してきた先生は数名と残念な結果になってしまいました。今後はプレゼンの仕方も勉強し、一般的な先生や経験の少ない方も興味を示していただけるように改善していかないと駄目だなと痛感いたしました。
さて、学会準備で風邪を引いてしまい1ヶ月が経過しましたが、まだまだ抜け切れていません。矯正臨床は3度の食事よりも大好きと自負している私ですが、ここ最近は診療を休んで入院できたらなあ~と弱気になる時もあったくらい体調が最悪でした。やはり体力不足および減少は否定できないところまで来ているので、診療時間を少なくして運動をする時間を作っていく方向にさせていただきます。その結果、患者さんの数が少なくなることは仕方ないとおもっております。
本日のテーマは
50歳からの外科矯正治療、人生に後悔しないために
さて、前置きばかりで恐縮ですが、本日の症例は50歳をすぎた外科矯正患者さまです。50歳をすぎて外科矯正を施術した患者さんはこの方以外にも沢山おります。ただ、ブログの掲載許可をいただけたのがこの方が始めてであり、年内にもう1人50歳代の外科矯正患者さんが終了する予定ですので、その方にも協力してもらい掲載する方向です。
何が言いたいかというのは、これからの高齢化社会に向けて50歳代でも矯正治療をすることで、
その後の30年間くらい歯に対して問題をおこさなくなることが少なくなることはとても有意義です。
さらに自分のコンプレックスが改善することで、若さを取り戻すことができます。
この2点は人生においてとても重要なことです。
このように反対の人の場合やかみ合わせがチグハグな人の場合、どんなに歯ブラシをがんばっても歯の数がどんどん少なくなってきます。
たいていこのように奥歯がない場合がほとんどです。
50代でも10代でも治療方法はほとんど変わりません、治療目標は若干ことなりますが、そういった部分については御本人と十分に話しあってから決定しますので、御安心ください。
ワイヤーをセットすると上下の歯が並んできます。若干受け口の程度がひどくなってきます。ひどくならないと顎が後方にさがりませんので、顔のしゃくれ感が改善しません。
これを手術で一気に下顎を下げます。
手術時間は1時間から2時間程度 出血量は下顎だけなら100cc程度 上下だと300ccくらいです。
手術後矯正は短い人で6ヶ月、長い人で9ヶ月程度おこないます。
治療後の状態です。
反対咬合が改善されました。
この方は50歳にしてはじめて人前で前歯をみせて笑うことができたと喜んでくれてます。
あとはかぶせものをしたり、欠損している部分をどうするかです。
今後に期待です!
さあ、8時30分をまわりました。本日もがんばりましょう!
この記事へのコメントはありません。