みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!いよいよ関東も梅雨入りしましたね。昨日の大雨は梅雨というよりは台風前の嵐といったところでした。
患者さんも足元の悪いなか、よく来院していただき本当に感謝しております。
先日のブログでも記載しましたが、晴れよりも雨の方が患者さんのキャンセルが少ないという統計がでております。
今日の天候も雨です。今日は昼休みに墨田区の障害者センターで歯科検診にいってきますので、昼食を取る時間もございません。
全員が予約どおりに来院されると、少々待ち時間が発生すると思いますが、何卒御理解のほどよろしくお願いします。
明日は、大宮の歯科医院での外勤、あさってからは福岡にいってきます。福岡は第24回 日本顎変形症学会です。 今回は学会前日のセミナーにも参加してきます。
診療予約等でご迷惑をおかけしますが電話対応、メール対応は問題ありませんのでよろしくお願いします。
さて、本日のテーマは
【矯正歯科】矯正歯科医にとって一番難しいと思われる症例とは?
みさなんは歯がガタガタな症例や、出っ歯の症例が難しいと思いませんか?
たとえばこんな症例です
ものすごいガタガタですよね~
もしも、このようなものすごいガタガタの治療を歯を抜歯しないで治すといったことをした場合は明らかな診断ミスになりますので、難しい症例をとおりこして治らない症例となってしまいます。
しかしながら、適切な診断をして抜歯治療をおこなえば
これも
このように改善します。
正面からみても
これが
のように改善します。
ここまでは前置きですが、
さて、本当の意味での難症例はどういった症状なのでしょうか?
だったり
小児の子供でも
といった感じです。
こういった症例のほとんどは外科的矯正治療でないと完全な状態に回復するのは難しいのですが、それよりも
もっと問題となるのが、治療後のかみあわせの安定です。
つまりは、治療後に咬み合わせが初診時の方向にもどってきてしまうのです!よく、患者さんから矯正治療後の歯は後戻りするのですか?といった質問をうけますが、
答えとしては、後戻りというよりは経年劣化による歯列の変化といったほうが適切です。しかしながら、開咬の症状の場合は後戻りといった表現が適切になります。
それはどうしてでしょうか?
物を食べる咀嚼運動は顎の運動だけでなく、舌や顎の筋肉を利用して営われます。
開咬の人の特徴は、それぞれの咀嚼運動をつかさどる各々の筋や舌のバランスが崩壊してしまってます。
つまり、産まれもって正しいバランスになったことがないのです。
このバランスを正しい方向に導くことをハビリテーションといいます。リハビリは一度うしなった機能を回復するときに用いる言葉です
ハビリテーションはもともとそなわなかった機能を獲得するときに用いる言葉です。
話がそれますが、狼少年の話です。
狼少年はメス狼に育てられたため、四足で歩行し、言葉はしゃべれなかったといいます。人間に保護されてもすぐに死んでしまったと聞いてます。
もちろん、言葉もしゃべれなかったそうです。つまり、産まれてから正しい歩き方やしゃべり方を獲得しないでそのまま成長してしまったのです。
開咬のかたの咀嚼機能もそれに準じると思います。
開咬になった原因はいろいろとありますが、多くは指しゃぶりを発端とします。
ほかには哺乳瓶でミルクを飲む時の乳首がゆるゆるの状態で使用しつづけるといったことなどが
考えられます。
ゆるゆるの乳首というのは、子供が歯で乳首を噛み切ってしまい、吸わなくても出てくる状況の乳首を使用してミルクを飲み続けている場合などです。
ミルクを飲むにも正しい舌の使い方があります。
ここでしっかりとした舌筋をきたえないと、離乳に以降した時にスムーズにならないといわれております。
ただ、原因はそれだけではないようです。
子供の心理的ストレスも理由の1つに挙げられます。
すでに大人になってしまった人は仕方ないですが、
これから母親になる予定の方はこういった子供の育て方1つで重篤な不正咬合を予防できることを学んでください。
それでは今日も1日がんばりましょう
この記事へのコメントはありません。