今日は兄弟姉妹の歯並びについてコメントをしようとおもう。人間の身体的特徴は両親の遺伝子によって決定されるが、父方の遺伝子と母方の遺伝子を半分ずつ受け継ぐ。
そのため、歯の形に関しては姉が父親。妹が母親の遺伝子を受け継ぐとまったく似ていない歯の形になる。また、歯並びは骨格(顔の骨の土台のこと)で決定されるため、歯の形とは遺伝子の受け継ぎ方がことなってくる。
難しい話になっていまったが、歯列矯正治療の患者は飛び込みで初診相談にやってくる人はほとんどいなく(たまにいたとしてもごく少数)口コミによる評判ないし、紹介の場合が多いい。紹介も広義には口コミと同じに捕らえてよいと考えると。すべてが口コミといえよう。
この写真は妹がはじめの矯正患者であり、ある程度治療が進んできたところで、姉が矯正患者となったケースである。先にあげた遺伝子の話では、歯の形をおのおのの両親から50%ずつ。また骨格の状態もまた50%ずつ受け継ぎ、2人には統計学的には25%似ている姉妹の歯並びとなる。
たった25%の似方にもかかわらず、ごらんのように共通点が多々あるのは興味深いところだ。次回は他の兄弟姉妹の歯並びも含め、院長としてどのように診断・治療を開始してきたか話そう。
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