みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
天候不順の毎日がつづきますが、みなさま夏休みはいかがお過ごしでしょうか?私にとっては7月、8月が一年で一番忙しい季節になります。大学病院勤務時代もそうでしたら、夏休みは9月に入ってからとるのが当たり前でした。ブログの更新もすっかり忘れてしまうくらい毎日がとても充実しております。楽しみにしていただいている患者さんのみなさま本当に申し訳ありません。
理由を簡単に箇条書きにすると
1:外科矯正手術などの大きなイベントが増える
2:子供の定期検診や大人の定期検診の患者さんが増加する
3:夏休みということもあり、初診相談の患者さんが増える
4:矯正装置になれていただく機会として、治療スタートする方が増える
5:夏休みの間に装置を撤去してあげたい
といった感じです。
当院の夏休み期間は8月19日(水)から23日(日)までですが、私のその間の行動予定というと
19日(水)大宮歯科医院にて矯正治療の外勤
20(木)墨田保険センターにて3歳児童検診
21(金)千葉西病院にて上下顎骨切り手術2件(午前1件、午後1件)
22(土)休み
23(日)午前中北区、午後大宮にて矯正治療の外勤
といった感じですので、夏休みというより ひと休み(笑)といったところです。
まあ、ブログの本題からははずれてしまいましたが、どうぞ笑って下さい。
さて、本日のテーマは
【医師が教える】治療後のメンテナンスがなぜ大切なのか?
歯科矯正治療は歯を並べる技術はかなり確立されてきました。無理な患者さんまかせの治療計画を立案しない限りは生物学的な代謝の違いがあるにせよ、ほぼ予定どおりの装置装着期間で治療が可能になるはずです。
ところが、100点満点の歯並びを手にいれたあとの維持がとても難しくなってきます。このことを矯正専門用語では保定とよんでいます。
考えて見れが、ダイエットもリバウンドはありますし、レーザーによる美白肌も再びシミの肌をつくる可能性もあります。
歯列というのは5年10年という単位で観察をしていくと少しづつ自然変化をいたします。
この変化は元々歯並びが良くて矯正治療をした経験がない人でも同様の生じる自然現象(一種の老化)ですから避けることはできません。矯正治療を受けた人にとっては歯を動かし終わった直後の状態が100点満点ですので、少しでも歯が動くと気になる方もでてくるようですが、ある程度のことは自然現象ですからやむ得ないところです。現代の歯科矯正学のレベルでは解明されていないことも多くあります。
本日の写真の患者さんは開業当初に矯正治療を担当させていただいた方です。
先日、おおよそ2年2か月ぶりに来院していただき、私のブログのことを読んでいただいているとのことで、うれしく思い、更新のお約束をいたしました。
この方も他の医院では上下左右4本抜歯という診断だったそうで、私のところに相談にきて抜歯をせずに治療をおこなった経緯があります。
ただし、このレベルの抜歯と非抜歯の境界線は私の技術の範囲内ですので問題はないと思います。
つまり、技術やテクニックの違いでそれぞれの境界線は異なってくるということです。
しかしながら、矯正治療は結果がでるのが数年後、相談担当医の口先だけで自分の希望と一致して喜んで治療開始しても何年たっても改善しない場合もありますから要注意です。
そういう意味では、セカンドオピニオンという役割で、大学病院矯正科などに相談に行き、そこで得た、検査料金、治療費用、抜歯の有無、治療期間など大まかなデータを基準としたうえで、自分が候補に挙げている歯科医院を受診されるのも得策と思います。
やはり大学病院は教育機関ですから、治療の技術云々はノーコメントとしても、口先だけの安易な回答はしないと思います。
この記事へのコメントはありません。