みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科 院長 田中憲男です!
本日も東京の錦糸町からみなさまに有益な歯列矯正治療の情報を発信しております!
最後まで読んでいただければ幸いです!
ブログランキングがんばってます!応援のクリックお願いします!
昨日は日本顎変形症学会で発表をしてきました。
本学会の発表はかれこれ10年くらい続けております。 学会発表というと最先端科学のようなきがしますが、実際はどうなんでしょうか?
もちろん、大学の教室では最先端の基礎的な研究もたくさん発表してます。
しかしながら、僕の場合はどのようなテーマで発表しているかというと、最先端医療機器もしくは診断機器の検証といった感じです。
つまり、自動車に例えれば新車が発売されたら試乗してリポートをする人がいると思います。
自動車評論家ですね。 それの歯科矯正板とおもっていただければ結構です。
もちろん、使用している医療機器や診断機器は薬事法を通過しているのは当然です。
大学病院というのは年間の予算があり、その中で新しい機器やソフトを導入します。また、耐用年数というのがあり、パソコンであれば6年といった具合にきまりがあります。
実際はパソコンの高性能化は著しく、6年も同じパソコンを使用するのは少々難があるのですが、大学とはそういうきまりがあるのです。
ところが、開業医の場合はパソコンを2年おきに購入しても問題ありません。診断機器も同じです。
ですから、アメリカ矯正学会などで発表された新しい手法が日本に導入されてきた場合、最初に手を挙げるのは開業医になるのです。
もちろん、大学が担当になることもありますが、大学というのは組織が大きい分、フットワークは重くなります。
じつは、本日も学会の続きがあるのですが、患者さんの予約状況的に土曜日の本日は診療をしないといけない状況になってしまいました。
【出っ歯 裏側矯正装置】10代女子、上顎を裏側矯正装置で治療した症例
それでは、時間も少なくなってきましたので本日の症例です
10代女子、出っ歯を主訴しての来院でした
出っ歯の人というのは正面からみると、出っ歯の程度がわかりません。
それでは横からみると
ここが1つのポイントです
本症例のように歯が出ているタイプの場合は 歯をひっこめるだけで良いのですが、歯茎も含めて前に出ているタイプの場合は口元のもっこり感がことなってきます。
難易度は歯だけの場合よりも歯茎も含めて前に出ているタイプが高くなります
つまり、本症例の場合は難易度としては比較的軽度ということになります
最近の10代の患者さんの場合、本当に虫歯が少なくなってきたなあというのが実感です
詰め物が1つもありません。 これは現在の10代の患者さんの場合は結構普通です!
一方で、虫歯だらけのお子様もいますが、そういった方の場合はあまり歯列矯正までたどりつきません。
診断の結果、上顎の左右小臼歯を抜歯しての治療となりました。
患者さんからの質問の1つに 上顎だけ抜歯で大丈夫なのか?とか
右だけ抜歯で大丈夫なのか?などといった御質問をうけますが、 きちんと検査をして診断をしている以上大丈夫ということになります。
厳密に言えば、治療方針それぞれ利点と欠点がありますので、その点を踏まえた上で大丈夫ということになります。
それでは装置セットです
出っ歯をきにされる方の場合は特に表側の装置を装着するのを嫌うかたが多くいらしゃいます。そうなると裏側からの矯正治療になります。
同じ技術力の先生が担当した場合は表側のほうが、裏側装置よりも前歯をひっこめることは容易です。
したがって、症例によっては表側装置をすすめる場合も結構あります。
本症例は患者さんの強い希望もあり、裏側としました
裏側だと矯正をしているのがわからないメリットがあります
装置をつけていない歯が抜歯予定です
だんだんと前歯がひっこんできました
抜歯した隙間もほとんど閉鎖してます
おおよそ2年4か月の治療期間で装置をはずすことができました。
表側装置であれば1年8ヵ月程度で治療可能だったと思いますので、裏側だと6ヵ月くらいは治療期間が長くなったのでしょう。
前歯の状態も非常にきれいです
咬合状態も良好です
奥歯に若干の着色があるのが気になります。 経過観察でも良いのですが御本人に確認する予定です
上顎の場合は裏側装置を撤去してすぐの状態でしたので、前歯の歯茎が腫れています。
御年齢も若いですから、この程度であれば1~2週間もすれば健全になるでしょう
やはり、10代の場合は20代や30代の方と比較してもホルモンバランスが活発なためか、歯茎が腫れたりすることの頻度が高い気がします。
そのかわり、歯の移動スピードは御年齢が若い人のほうが速いので治療としてはやりやすいです。
繰り返しますが、
初診時が
装置撤去時が
それではもうすぐ診療がはじまります。
最後までありがとうございました。
よかったと思った人、応援のクリックよろしくお願いします!
この記事へのコメントはありません。