みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
本日も東京より最新の歯列矯正治療の情報を世界に発信しております!
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梅雨らしくない日々が続きますね。今年の水不足は本当に心配になります。飲食店ほどではないですが、歯科クリニックも結構水道を使用します。 給水制限など生じてしまうと、患者さんの治療に影響を及ぼしてしまいます。
本格的な夏が来る前にまとまった雨が降ってほしいですね。
本日はブログタイトルの内容の前に、少々雑談をさせてください。
僕の簡単なプロフィールです
平成7年3月に昭和大学を卒業し、同年4月1日より昭和大学病院矯正歯科に常勤医として勤務を開始しました。
常勤医として9年間勤務し、平成16年3月に昭和大学を退職し(正確には2月まで給与をもらい、3月は無給でした)、同年4月に現在の地である墨田区錦糸町にてプロ矯正歯科を開業しました。
本日は平成28年7月2日ですので、開業12年目を迎えたということです。
開業して12年目なのですが、大学勤務時代からの他歯科クリニックでの歯列矯正治療の診療の仕事を継続しております。 一番古い勤務先は平成10年から勤務しているクリニックですので、18年間継続してます。一方で、勤務歴が一番短いクリニックでも15年間と非常に長期間です。
現在はプロ矯正歯科での患者さんの数はとても多く、顎変形症の手術数は年間25人以上で、この数字は某大学病院の年間数をうわまわってます。
つまり、もう外勤をする必要はまったくないのですが、患者さんを担当した責任感があります。
受け持った以上はきちんと担当をする。
また、治療を完了する能力も非常に重要な要素です。
当ブログの読者様は矯正歯科治療については勉強熱心な人ばかりだと思います。
歯列矯正治療は一見派手に見えますが、真実は地味な治療の積み重ねによって成り立ちます。
クリニック選びは本当に重要な要素です。院長が矯正を担当する場合はそれほど心配ないですが、
月に数回、矯正歯科の先生が出張診療といった場合は注意が必要です。
数年単位でコロコロと就職、退職を繰り返している矯正歯科医師も結構な数おります。
やはり積み重ね、実績というのは短期間で作れるものでない分、重みがあると思います。
【裏側矯正治療 ワイヤー矯正】治療期間が長期になる場合の症例
それでは、本日の症例です
本日もまた、裏側矯正装置で治療をおこなった20台前半女性です。
本患者さんは学生時代に矯正治療を開始したのですが、就職後に休日がなかなかとることができなくなり、3ヵ月に1回といった頻度の治療回数になってしまった経緯があります。
当院の患者さんの場合、医療系の学校、もしくは医療機関に勤務されている人の割合が非常に多く本患者さんもそんな1人でした。 たとえば、木曜と日曜休みのところに就職してしまうと、当院の休診日と重なってしまうということです。
それでは初診時の写真です
御年齢が若いのにもかかわらず、歯肉のレベルがさがってます。つまり歯が長いです
ガタガタと出っ歯という症状です
御本人のみならず、歯列矯正をしたくなる咬みあわせです。
とびだしている前歯、ぶつけてしまいそうです。
本人の強い希望もあり、上顎のみ裏側装置にて治療開始となりました。
しかしながら、上顎歯列を横に広げる必要があったので、広げている間は若干表側に小さい装置も併用しておこないました。
黒〇印の部分にある装置です。
本装置はクリアリンガルボタンといいます。
ワイヤーをつけるわけではありませんが、 裏側装置でもマウスピース装置でも頻繁に用いられる装置です。
広げている間はワイヤー矯正は開始できません
いよいよ広がると
ワイヤー矯正スタートです
正面からみると
初診時が
あんまりかわりませんね
治療初期段階の動きだしの悪さが 裏側矯正装置の欠点といえるでしょう
だいぶ進んできました。 下顎は表側装置での治療でした
抜歯部位は上下左右4番目の歯です
ある程度前歯が後退してくると、下前歯と上の裏側装置がぶつかってきたりします。
そうなると、上裏側装置がはずれてしまうことが結構な頻度であります
装置が取れてしまったことにきずけば問題ないのですが、
裏側装置なだけに、取れてしまったことがきずかない場合が多く、
その結果、装置が外れた歯のみ動いてしまいます。
そうなると、治療期間が長期になる原因の1つとなります。
そろそろ仕上げになります
裏側矯正装置の場合、表側と比較して治療が遅くなるポイントは把握しているので、その部分をどうやってリカバリーしていけるかが、今後の課題になると思います。
ようやく装置がとれました。
プロ矯正歯科では1日1人くらい矯正装置を外す患者さんがおります。
ですから、我々にとっては装置が外れてもべつに特別なことではありません。
しかしながら、本症例は 治療期間が長期になったにもかかわらず 虫歯にもならずに本当に良かった!と
矯正した結果、虫歯だらけになってしまったら
非常にさみしいです
治療期間が4年かかり、紹介していただいた友人のほうが先に治療完了してしまったりと
いろいろと大変でしたが、とても性格の良い人で本当に良かったです。
余談ですが、プロ矯正歯科にて診療を継続している患者さんのほとんど100%は性格の良い人です。
性格が良くても、いい加減な人はおりますが、それは仕方ありません。
いわゆる世間一般でいうイヤな人、性格の悪い人は当院のような場所は好みません。
なぜなら、初診相談の時点でそのような人の場合は当院には向いていないと判断するからです。
10000人以上の人と歯並びといった共通の悩みの相談を受けて様々な人と会話をしてきました。
繰り返しますが、やはり積み重ね、実績というのは短期間で作れるものでない分、重みがあると思います。
8時になりました。 本日も1日がんばりましょう!
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