みなさまおはようございます
東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
12月も半ばをすぎてきました。本日も最新の歯列矯正情報をお届けしますので、応援のクリックよろしくお願いします!
平成27年ももうすぐ終わろうとしてます。みなさまは今年1年を振り返ってみてどうでしたか?
私の方は年初に掲げた目標のうち消化率としては80%以上達成できました。本当は100%といいたかったのですが、書籍の発刊ができなかったので書籍のウエイト分を差し引いて80点ということにさせてください。
細かく話すと長くなってしまうのですが、仕事もプライベートもほぼ満点に近い成績でした。仕事だけでなく、体調管理もしっかりとできた1年だったと思います。TV出演もできましたし、来年は念願の書籍発刊が可能なようなきがします。また、本年はメンタル面を鍛えることが様々なシーンでとても重要なことが理解できました。念ずれば叶うということわざがありますが、本当にそう思った1年だったです。
さて、前置きはこのくらいにしてさっそく本日のテーマに移ります。
歯の移動を速くする方法はいくつかあります。
研究段階も含めれば3つに分かれると思います。
1:薬物を使用した方法
2:機械を使用した方法
3:外科的侵襲を使用した方法
です
1の薬物を使用した方法はまだまだ動物実験段階レベルですので、実現できるとしても10年以上先になると思います。日本の場合、薬事法がきびしいのでもっとかかる可能性もあります。
それでは2の機械を使用した方法はどうでしょうか?
これは、歯列に対して超音波振動をあたえることによって動きが速くなる装置です。 日本の場合薬事をとおっていないので使用する場合はいろいろと問題があるといえますが、一定以上の成果をあげているとの話も聞いております。法律の問題もあるので使用に関しては注意深い対応が必要ですが体に対する副作用もまったくないですし、アメリカをはじめEU各国では普通に使用されておりますので興味があります。
では、最後の3:外科的侵襲を使用した方法はどうでしょうか?
これが従来からいわれているスピード矯正といわれているものです。
近年は3の外科的侵襲の方法も大きく3とおりに分けられます。
3の外科的侵襲を区分すると
切る方法と切らない方法に分けられます。
なんか、男性性器の包茎手術みたいですね(笑)
それでは切る方法というのはどのような方法でしょう?
または、従来法と呼ばさせてもらっても良いと思います。
【スピード矯正 30代女性】痛みの少ないスピード矯正治療とは
それでは症例です
30代中盤の女性患者さんでした。
これが切る方法です(従来法)
歯茎に糸がついているのがわかると思います。
約10日程度で糸をとります
時間の関係で上だけの写真です。
1ヵ月後です
2か月後です
0ヵ月、1ヵ月、2か月と縦の時間割での経過です
これが従来法の切るスピード矯正です。
それでは、新しい切らないスピード矯正とは?どのようなものでしょうか?
この方法も、当然アメリカ発~世界行でしたので 数年前からアメリカでは普通に使用されており、生体に対する副作用が非常に少ない方法として注目されております。
しかしながら、効果の持続時間が短いため(結果的に低侵襲なので効果の持続時間も短くなる) 使用方法に工夫がいること、また、症例を選ぶ必要もあると思います。
ただし、最低限麻酔が必要なことや、若干の出血を伴うことは仕方ありませんが、顔にあざができたり仕事を休むといったことは必要ないとのことでした。
さらに、日本の薬事法の認可もとおり 何の問題もなく使用可能となりました。
矯正歯科医師の立場から考察すると、
従来の切るスピード矯正と切らないスピード矯正では、あきらかに歯の移動する速度は異なると思います。
その理由は歯が速く動く理由が外科的侵襲を生体が治癒する過程で生じる細胞活性だからです
しかしながら、女性から学生、社会人までニーズも広がりますし、なにより痛みを伴うことが軽減できるのが最大のメリットです。
さらに、さきほど話をさせていただいた機械を使用した歯を速く動かす方法も併用できます。
現在、スピード矯正世界最強のコンビは切る手術プラス機械を使用した歯を早く動かす方法ですが、
切る手術だけでも十分歯が動くスピードが速くなるので機械はいらないと思います。
そうなると、切らない手術に機械を併用することで切る手術のスピードにどこまで追いつくかといったところがポイントになると思います。
また、利点としては 治療途中に歯の動きが鈍くなってきた場合に再度 追加処置可能なことです。
切る手術でも追加処置は可能ですが、こちらもすすめませんし、患者さんも望まないと思います。
その点、切らないスピード矯正は利点をうまく利用すれば従来の矯正治療の概念を変化されることが可能です。
それでは8時になりました。
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それでは、本日も1日がんばりましょう!
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