みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
本年もいよいよ最後の週に入るところまできました。
本日はこれから歯列矯正治療をはじめる方にとっては非常に質の高い情報を提供できると思います。
おそらく今年最後のブログとなるので、恒例のクリックをしていただければ幸いです。
年末、私が加盟している日本臨床矯正歯科医会の年末セミナーと忘年会に参加してきました。その際、関東の8大学の歯科矯正講座の医局長が主催となったセミナーだったのですが、セミナー後の懇親会であがった話題としては、矯正歯科の質の低下についてでした。
原因はいろいろとあるのですが、そこで話題にあがったこととしては
1:歯科医師過剰時代につき、もともと歯列矯正などまったくおこなったことがない先生でも安易に矯正歯科をおこなう人がおおくなった。(すなわち、治療メニューに歯列矯正を加えないと経営的に難しくなってきた)
2:おなじく、矯正専門歯科医院も過剰時代に突入してきたので、患者さんからの診療報酬のみでは経営が困難なため、一般歯科医師を対象としたセミナーや講習会をおこない事業収入としてしている。
3:インターネットを用いた過剰な広告
1~3に加えて、大学講座においての医局員平均在籍期間が非常に短くなってきたこと。
また、大学病院に来院される患者の症例が特殊な症例が増えてきたことによる、トレーニング不足等
セミナーが2時間。立食による懇親会が2時間 合計4時間という長い時間でしたので、いろいろとここでは記載できないような話題もたくさんあがり、僕にとっては良い情報を収集できたと思います。
確かに、虫歯数が年々減少しているのは事実です。実際に僕は錦糸町周辺の保育園の園医をおこなっております。保育園は年々増加の傾向があることもあって、僕は2か所で園医をしています。
そこでの歯科検診でも虫歯が多くあるお子さんはほとんどが外国人です。
外国人の場合はまだまだ予防という文化がうすいので仕方ないのですが、最低限の常識がある日本人であれば自分の子供の虫歯予防はおこなっているのが通常です。
そんな中、歯科医院は年々増加しているので、未熟なトレーニングを受けた先生がどんどん歯列矯正治療をおこなっているのです。
一方で、治るか治らないかわからないような難易度の高い症例を目先の利益のために患者さんのいいなり診療をおこなっている歯列矯正医もいると思います。
患者さんとの医療トラブルも肥やしの1つ程度と考えている先生もおります。
プロ矯正歯科には 他クリニックで歯列矯正治療中の患者さんの相談が後をたちません。
基本的にはそのような患者さんはお断りしていていますが、中には来てしまえば診てもらえるといった考えで来院される人が経ちません。
今週の初診相談患者さんのうち2名は他院で治療中の患者さんでした。
そういった患者さんの多くは皆同様にセカンドオピニオンといった言葉を口にします。
それでは、もし僕がセカンドオピニオンと称した前医師に対する治療批判をしたらどうなるでしょうか?
矯正治療中に他のクリニックに相談にくる患者さんのほとんどすべては現在の医師に対して何らかの
不満 不安 不平 をもっております。すくなくとも技術に対しては必ずそうです。
また、ほとんどが僕がみるとなんだこりゃ?といった内容です。
正直何やってんの~?
このドクター アホちゃう?
といったレベルです。
そうなると適当な医療をおこなっている歯科医師に対して怒りが込み上げてくるのです。
それを目先の相談に来た患者さんに話してしまうと患者さん本人にも担当医の怒りが伝染するのです。
もしくは、そんなクリニックを選んだ患者さん自身が悪いと言ってしまいます。
で、結局のところ他クリニックで何年も治療をおこなっている患者さんは当院に何を望んでいるか?です。
無用なトラブルをさけるためにもセカンドオピニオンと称した相談はお断りなのですが、
来年以降はどうしてもそのような患者さん対象にセカンドオピニオン相談を設ける予定です。
もちろん相談料金は無料ではなく、有料としておこないます。
これ以上 このような状況の患者さん相談から逃げられない状況になってきてますので、きっちりと意見を言わせてもらうかわりに しっかりと費用もいただくということです。
最後になりますが、今週相談にこられた患者さんの1人はそこのクリニックでの治療に対してすぐに不信感をもっての来院でした。
治療回数も数回でしたし、何より支払った治療費用も3万円とおそらく分割支払いの一部だったのでしょう。
患者さんの父親に対しては早くおかしいと見抜けたのはすごいですね!と思わずくちずさんでしまいました。
なぜ、本患者さんの前の担当医がおこなっていた治療がおかしかったのでしょうか?
症例を供覧しながら解説をさせていただきます。
【知って得する!】医師が考える、良い矯正歯科医院の選び方とは?
当院来院時です。他のクリニックで治療開始しておりますので装置が入っております。
この段階で歯列矯正上で問題点となる部分は
前歯が反対である
上の筋(上唇小帯)が強直している
下前歯の歯肉がかなり下がっている
ざっとこんな感じです。
かなり筋もすごいですね
口の中にはいっていた装置です
ここでみなさまに対して簡単に装置の説明をします
矯正装置は大きくわけて2種類に分類できます
分類はいろいろとあるのですが、たとえば
取り外しできる装置と取り外しできない装置でも 立派な分類です。
他には
歯を動かすための装置 (動的治療のための装置)
歯を動かさないための装置 (保定治療のための装置)
上記の2つをミックスさせて使用する装置 (保定治療のための装置に動的治療の装置を合体させる)
という3つの方法があります。
この3つの方法がポイントで ミックスする装置の場合は何でもミックスできるのではなく
装置と装置の相性があります。
いいかげんな知識で治療をおこなうと 分類が理解していないのでおかしな装置のデザインになってしまいます
それがこの装置です
こんな装置では10年入れていても症状はまったく改善されません
また、奥歯の矯正ブラケットチューブはなぜあるのかまったく理解できません。
治療に対して いきあたりばったりで しかも とりあえず 手元にあるものを くっ付けておいといたといったレベルです。
装置をセットした翌日にすぐにトラブルになったそうです。
当院でもそのようなことは良くありますが、もしトラブルになった場合は誠意をもって対応してますが、
そのクリニックは扱いが悪い子供がいけないの1点ばりだったそうでした。
そういったトラブルに対しての対処に対しても父親は不信をもたれたのでしょう。
被害が最小限ですんだのは幸いでした。
いろいろと長く記載してしまいましたが、それでは安全な矯正歯科クリニックをどのように探すのがいいのかというと
日本臨床矯正歯科医会に加盟しているクリニックで治療を行えばまず治療的には問題ないと思います。
特に転勤族の方はこれから進学等で上京を検討しているが 高校時代から歯列矯正をおこないたい
といった人 海外への転勤もありえる人は ぜったい外したくないです。
繰り返しますが 日本臨床矯正歯科医会です日本最大の矯正歯科専門医の団体であり、メンバー全員が日本矯正歯科学会会員です
会員の100%は日本矯正歯科学会認定医 そのうち50%以上が日本矯正歯科学会専門医です
多少自宅から遠方でもまずはこちらの加盟しているクリニックで相談をすることで ある一定レベル以上のクオリテイの歯列矯正治療情報を得ることが可能となります
それでは 本日も1日がんばりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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