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【出っ歯 20代女性】治療終了10年後、30代になった女性の状況は?

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
本日も東京から世界各地に向けて歯列矯正治療に関する情報を発信しております。

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東海地方は梅雨があけたそうですね。関東のほうも今週末で梅雨が終わるのでしょうね?もしかしたらすでに終了してしまっていことを知らないだけかもしれませんが、今年の関東地方はまちがいなく水不足になるでしょう。

水不足になると給水制限になるかもしれません。
飲食店や美容室、歯科医院もそうですが、給水制限になってしまうと大変なことになります。実際は一般住宅のみ給水制限を施し、事業用の場合は制限がないと聞いてますが、申告な水不足になってしまうとそうもいかない可能性もあります。 まずは身近なところから節水をしていかないといけないですね。

さて、世間の子供たちは夏休みに入りました。 歯列矯正治療の場合、装置が装着されている患者さんでも通院頻度は月に1回程度です。 また、状況によれば3~4か月に1度でも問題がない場合もあります。さらに、装置が何もはいっていなく、定期観察の場合は半年~1年に1度のチェックでも大丈夫なこともあります。

そのため、夏休みや春休みといった時期には定期チェックの患者さんが来院されることが多いです。
なかには数年ぶりに来院する方も結構おりますが、きちんと定期的にチェックされる方のほうが咬み合わせが安定している割合が高いです。

歯並びは治して終了ではなく、治った状態をいかにして永遠に維持していくかが重要です。
繰り返しますが、治ってから放置していれば、そこから咬み合わせが悪くなるのは当たり前です。

それでは、本日の症例です。

【出っ歯 20代女性】治療終了10年後、30代になった女性の状況は?

結論から話すと、本患者さんも治療後のメンテナンスを放置?されておりました。
結局のところ、気になってから来院されても、再矯正装置を装着するか?現状維持で対応するか?の2択になってしまいます。

多くは、定期チェックを怠った結果、気になっての来院ですから再度矯正装置を装着するのが一番ですが、装置を再び装着するのを嫌う方が多いのも事実です。

実際は初診時の状態にもどることはほとんどなく、ワイヤー矯正終了時の状態がとても素敵なため、そこから歯並びが悪化してきた状態に不満がある場合がほとんどです。

それでは治療開始前の状況です

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正面からみると歯がガタガタといった感じです

 

 

 

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横から見ると、ガタガタ+出っ歯です

 

 

 

 

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下の前歯もガタガタです

 

 

 

 

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上の前歯は前方に突出しております

現在はインプラント矯正治療がオーソドックスな治療になりましたので、今回のような症例は比較的容易に治療可能となりました。

ただ、本症例は10年以上前に治療をおこなったこともあり、インプラント矯正治療はおこないませんでした。

 

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治療終了時です

横からみた写真の前歯の後退量は結構なものです。

 

 

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初診時がこれですから、かなりの後退です

 

 

 

 

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ここまで後退しても、歯そのものが大きい場合は口もとに対する前歯の押し出し感がでますので、本人的には不満を訴えておりました。

 

 

 

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別段、隙間もありません。が本人はまだまだ後退したがっておりました。

 

 

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本症例だけでなく、よくあることですが、出っ歯(上顎前突)の場合、上顎や上前歯が前方に出ていること以外に、下顎が後退している場合があります。 下顎、特にオトガイが後退している場合は上顎をどんなに後退してもオトガイが前方にでてくることはありません。 オトガイが後退しているのは骨の大きさが小さい問題ですので、矯正治療開始前の診断時にこの点をしっかりと説明しておかないと後々つまらないことになってしまいます。

 

そのような点では、本症例はとても勉強になった1例でした。顔写真を見せることができなくてとても残念です。

それでは、30代の状況です

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正面からみるとそこそこです

 

 

 

 

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横方向でも前歯の出っ歯感は出ていません。

終了時が

 

 

 

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現在が

 

 

 

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これでも、本人は出っ歯になってきたと訴えてきます。

ちなみに初診時は

 

 

 

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こんな状態になったら困りますね。

現在の側面の状態です

 

 

 

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下顎の歯列です

 

 

 

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少し前歯がねじれています。

これも一時期リテーナーをさぼっていたことが原因でこのような状態になってしまいました。

上顎の状態です

 

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かなり上前歯を後方移動しましたが、現在は問題ない範囲です。

 

 

 

結論としては、
矯正治療終了時が最高の100点満点の状態として現在の状態は100ではないと思います。

人間は必ず老化します。歯や歯周組織も例外ではありません。
そのような状況(老化)をすこしでも遅らせるために保定治療をおこないます。

もともと歯並びが悪く、コンプレックスを取り除いて新しい自己発見をしたいと治療に挑戦する段階が攻めの状態とすれば、保定治療は守りの状態といえます。

攻めて、新しい自己発見をし、新しい自分を守りつづける。 そんな意味合いです。
それではそろそろ8時になります。 本日も忙しい1日になりますが、がんばって診療します。

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