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アラフォー世代の外科的矯正症例を矯正単独で治療した場合のゴールは?


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みなさまおはようございます 東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!

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応援といえば選挙も終盤に向かってきました

台風が近づいてきているので、投票率(特に浮動票)が低下してしまうでしょうから、自民党優勢ですね

前回のブログでは信念について書かせていただきましたが、

立憲民主党の枝野代表の躍進は政治家としての信念、ブレがないという証拠だったのでしょう

最後までがんばってください!

プロ矯正歯科の医療理念としては

歯列矯正治療の最後の砦と自負しております

もともとが、大学病院時代に教授係りをしていた当時から

難症例担当専門でやってきた経験が今に生かされております

大学病院には10年間で500症例程度、
同時期に外勤で500症例程度 合計で1000症例といったところでしたが、

墨田区錦糸町で開業して13年間でおおよそ2000症例を経験させてもらえました

2000症例のうち、難症例と呼べるものの割合は比較的多く、

おそらく、500症例くらいは本日の症例と同等かそれ以上だと思います。

歯列矯正治療の難しさは、

症例によって10人10色のため

自分自身がまったく経験したことがないような症例にも遭遇します

もちろん、手術なども場合も

まったく経験したことがないような難しい場合もあります

そのような場合の時、医師側としては2つの選択があります

1つは、診療を断ることや、経過観察という方法です

一方でもう1つは どうやって治すことが可能か?考えることです

断るのは簡単ですし、経過観察をするというのも楽な選択です

しかしながら、時間は限りあるものです

できない理由を考える時間があるなら、

できる方法を考えた方が得策です

そうやって、毎日毎日コツコツと積み重ねていくことで、

自分自身の経験値や知識が知恵となって蓄積されていきます

それでは本日の症例です

本日の症例の患者さんは、おそらく本ブログをみている方です

なぜなら、錦糸町から電車で2時間以上かけて来院されてきた方でした

2時間以上かけて来院されるほどのことはしていないのですし、

そんな遠くからきていただいても大変恐縮なのですけど

毎月、10人程度は遠方からの通院患者さんがおります

その多くは、本ブログをみての来院動機の場合がほとんどです

例えば

自分と似ている症例を治療したとか?

プロ先生なら自分の症例を治せるかもしれない?

といった理由からでしょう

それでは初診の状態です

 

正面からみると、それほどガタガタかな?とおもいます

 

それでは横方向からだとどうでしょうか?

 

 

前歯が、たがいちがいです

 

かなりの叢生です

 

 

 

 

じつは、このブログを書くときに、

久しぶりに、本患者さんの初診状態をみたのですけど

こんなに状態がわるかったんだなあ~と

改めて思いました。

本症例の難しいところは

1:上顎と下顎のサイズそのものが異なる

2:叢生の程度がかなり大きい

3:歯の垂直的な重なりが大きい

つまり、抜歯して歯列矯正治療をしても、

良好な結果を提供することが難しく、

外科的矯正治療が必要な症例でした

患者さんのバックグラウンドが

群馬県からの来院患者である

小さいお子様4人の母親である

などのことを考えると、

外科的矯正治療をするには現実的に不可能です

そうなると、矯正治療単独でのチャレンジなのですが、

外科的矯正治療と同じ治療計画でスタートをすると

治らなくなってしまいます

そこで、治療目標を妥協することにしました

今回の治療目標の妥協点は

1:下顎の正中と顔面の正中は一致できないこと

2:多少の前突感は残ること

この2点です

それでは治療経過です

 

このように上顎先行でのスタートです

長いこと矯正治療をやらさせていただいておりますが、

上下同時に装置を装着することは、ほとんどありません

ましてや、上下同時に抜歯などは

本当に稀な場合です

それくらい、治療中の顎の位置は咬み合わせの変化とともに

顎の位置も変わってきます

下顎の抜歯部位に関しては

当初抜く予定が抜かないことで対応可能な場合もあります

一番大切なことは

上下顎の機能的な不正を取り除いてから

再度、抜歯部位を再確認することです

専門的な表現になってしまいましたが、

抜歯は取り返しのつかない処置ですから、

石橋をたたいてたたいての行動で

ちょうど良いくらいなのです

インプラントアンカー使用中です

 

 

治療記録をみると2年2か月でした

これが終了時です

開業当初に

本症例と同様レベルかそれ以上難しい症例を経験した際には

動的治療期間が3年以上かかりました

自分の技術が向上しているのでしょう

下顎の正中線は妥協しました

上顎の正中線は顔面と一致しております

1歯対2歯の咬合になっております

よくなおっていると思います。

ちなみに約10年前に治療させていただいた似たような症例の写真です

正面のからはそれほど似ていませんが、分類上は同じ区分になります

本患者さんも、外科的矯正治療の症例でした

いくつかの治療目標を妥協してここまで仕上げました

本来、外科的矯正治療の症例を

矯正単独でおこなう場合は

前突感の改善が不十分になる

正中線の一致が難しくなる

上下の歯の本数が異なる仕上げになる

といった妥協点をさがすのがポイントになります

もしも、同じ結果を提供できるのであれば

外科的矯正治療をする必要はないですからね

そろそろ8時になりました

本日も最後までお付き合いしていただいてありがとうございました

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