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【乳歯裂期 予防方法】適切な管理で良好な咬合を獲得した症例②

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
お盆が終わると夜は涼しくなると言われておりますが、今年の夏はどうでしょうか?
相変わらず猛暑続きといった感じは否めません。

プロ矯正歯科の夏は月曜日で終了です! 夏休みは顎外科手術が1年のうちもっとも件数の多いい時期になりますが、本年は7、8月の2ヶ月間でなんと12件の手術を予定しました。

昨日は10件目の手術をおこなわせていただき、来週の月曜は11件、12件と午前と午後に手術をおこない、今年の夏が終わります。

顎変形症というのは小児期のころは目立たなかった顎の前後的、左右的な歪みが成長にともなって悪化していくのが特徴です。

予防方法は大きくわけて2つありますが、個人的な経験から言わせていただくと予防ではどうしようもない遺伝的なウエイトもかなり大きいと感じております。

ですので、小児期の治療途中で遺伝的なパワーが強く感じた場合は無理に治療を継続するのではなく、成長完了まで経過観察していくのも1つの手段といえます。

それでは、予防方法としては

1:虫歯の予防  虫歯を放置しておくと隣の歯が動いてきます。その結果、顎の歪みが生じてきます。
2:体勢の予防  寝るときの頭の位置は重要です また、頬杖えなどの片方からの顎の圧迫も良くありません
3:鼻炎の予防  鼻が悪いと口で呼吸をおこないます。本来の役割である鼻が使えない結果、顎の発育に悪影響をおよぼします。

【乳歯裂期 予防方法】適切な管理で良好な咬合を獲得した症例②

それでは、本日の症例です

本日の症例もまったく歯科矯正治療はおこなっておりません。
したがって、歯科矯正治療費用は0円です(無料)

治療はおこなっておりませんので、資料がすくないのですがみなさまの参考になればと思います。

1正面からみるとすきっ歯です

その上、上下の正中(歯の真ん中の位置)がずれております

 

 

BlogPaint小児期の歯並びにおいて、上下の正中線がズレテイル場合は早めの専門医の受診が必要です

今回の症例において、このような原因となった背景は遺伝的なものもあるといえますが、まずは歯科的にどのような問題があったか検証してみました。

 

2

3

 

 

 

 

左右ともにあまり良好な歯並びといえません

下の歯列です

BlogPaintむかって左側の奥歯に虫歯があります。 治療をせずに放置しておりました。

一方で上の歯列はどうでしょうか?

 

 

BlogPaintむかって右側の奥歯に虫歯があります。 応急処置的なことが施しております。

このように、虫歯を放置しておくとその結果、隣の歯が前後的に移動してきます。
前後的に移動するだけでなく、じつは垂直的にも移動するのです。

垂直的に移動するとどのような変化になるというと、偏咀嚼(片側で食事をするということ)になる傾向があります
人間は本来、主咀嚼側というものがありますが、偏咀嚼というのは片側のみの歯列で食事をおこなっているような状況です

当然、そちら側の筋肉は発達しますし、その結果顎の歪みも助長していく可能性もあります。
このような状況の場合、すぐに歯列矯正を開始する場合もございます。

ただ、顎の歪みは成長発育がはじまってからが顕著になるため、あまり早い段階で治療を開始しても、十分な効果が得られない場合も多くあります。

この患者さんに対しては、経過観察をおこなっていただけではなく、虫歯処置、適切な乳歯の抜歯、咬合調整、態勢の指導など、いわゆる器具と使った歯科矯正治療ではなく、知識を使った咬合管理をおこなってきまいた。

日本の場合、知識という部分では費用をもらうのが難しい背景がありますし、

私自身、知識というものを無料提供することは世の中の人のためになることですから、大歓迎ですし、このようなブログを書いている理由にもなります。

その結果どのようになったでしょう
初診来院から4年後です

1多少、上下の正中線の不一致がありますが、初診時より改善しております。

初診時の状態です

 

BlogPaint上の歯列です

 

 

 

5かなり左右対称になっていると思います。

下の歯列です

 

 

 

4側面の咬み合わせです

 

 

 

3

2

 

 

 

 

このように矯正装置を必要とせず無料で良好な咬合を獲得できる人はわずかですが、
歯科矯正治療は技術だけでなく、知識も重要なことを御理解していただければ幸いです

それでは今日も1日がんばりましょう!

プロ矯正歯科

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