みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。 ここ2週間 ブログの更新をおこなっておりませんでした。
楽しみにしていた読者のみなさま大変申し訳ありませんでした。
実は、先月ひいた風邪がどんどん悪化してきてしまい、気管支炎から肺炎になってしまう恐れもありました。そんなこともあり、診療以外はただひたすら休養を取るといったことをしておりました。
咳がひどいため、就寝中に自分の咳で起きてしまい万年寝不足状態になってしまいます。ようやく風邪のほうは治ってきた感じです。心配なので週末までは薬は飲み続けますが、ダイエットしていないのに体重が3Kgも痩せてしまいました。
今年はこんな体調ですので忘年会もほとんど欠席とさせていただく方向にしました。明日から12月がはじまります。本年は28日土曜までの診療とさせていただきます。土曜日の予約は21日もしくは28日ならまだ取れる感じです。平日は比較的余裕がある日もございます。土曜日希望の患者さまはお早めにご予約の方よろしくお願いします。
さて、本日のテーマは
【インプラント矯正治療】前歯の大きさが不揃いな場合の対応について
一般的に前歯というと左右合計4本の歯のことをいいます。
ぶつけたり差し歯にしたりといったことがないかぎり、1番目の歯が不揃いということはほとんどありません。
これは歯科大学の歯の解剖学の試験でもでますが、形が不揃いになりやすい、もしくは欠損(種がない)歯というのはある一定の傾向がございます。
たとえば、親知らずと言われている第3大臼歯は歯の大きさが不揃いになったり、欠損する人(種なし)も多いいと思います。前歯に関して言えば、2番目の歯がこれにあたります。
一見、正面からみてもよくわからない人もおりますので、(よくわからない方が普通の人と思います)
上から展開した画像にしますと、黒い印の部分がサイズの不揃いの部分であります。
われわれは検査の際に歯型をとり、1つ1つ歯の大きさを計測します。
上段から2番目の歯が今回の黒印のサイズなのですが、とても小さいことがわかります。
大切な部分は上下の歯のサイズが大きい、小さいはさておき、上下のサイズのバランスが適切でないと、きちんとした咬み合わせを確立することが難しくなります。
上下の歯のサイズを計測した結果を100分率で表示したグラフです。
このように部分的に不揃いな歯が存在することで、上下の歯のバランスが悪くなってしまいます。
その結果、審美的に満足いかない可能性が生じます。
それではこういった場合どのような対応があるのか?
1.上の前歯のサイズを差し歯等にして適切にする
2.サイズは無視してそのままならべていく
3.サイズがそろうように下顎の歯の本数を少なくする
1~3の方法があるのですが、費用的には1は高額になる可能性がありますが、審美的には一番良好になると思います。しかしながら、今回の場合は下顎の前歯がガタガタだったこともあり、3の対応としました。
横からみると上の前歯は出ております。
下の歯だけ抜歯してしまった場合、上の前歯の出っ歯が残ってしまいます。
そこで、上の歯列に関しはインプラント矯正治療を用いて全体的に後方に移動することとしました。
最終的な仕上がりです。
下の前歯を3本とすることで、上下の正中線は一致しません。これは説明済みです
上の状態です。
治療前の状態です。
治療目標に関してはいろいろと考えがあると思いますが、上下の歯のサイズを考慮することと、その患者さんの骨格形態を考慮した歯軸のバランスを考えたゴールが大切になってくると思います。
それでは今日も1日がんばりましょう。
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