みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長田中憲男です。
天候不順な毎日が続いております。今回の日本を直撃した台風も大変な災害となってしまいました。
万が一、原発周辺にこのような台風が直撃していたら、もっと深刻な被害が生じたでしょう。
私の方は、8月1度もブログの更新ができませんでした。というのも、この8月は自身歯科医師となって一番忙しく、かつ大変な1ヶ月でありました。
思い出せば、17年前に大学を卒業し、研修医になった初めの8月も厳しかったですし、8年前の開業当初も大変忙しかったのですが、今回はそれと比較にならないくらいに大変でした。
まず、夏休みはスタッフのためにもきちんと取る必要があったため、診療所は休診としましたが、休診中はインプラント手術や外勤の矯正治療、外科手術など大変忙しかったです。
自分の診療所だけでなく、出張先でのインプラント手術もこなし、休みは父親の墓参りと実家に帰省した15と16日の2日間だけでした。
矯正とは関係ないですが、こんな症例を完了しました。
他院と当院で出来る治療は違う、全ては医師の技術次第
まず、左したの欠損にインプラント手術
次に、反対にインプラント手術
最終形態です
そういうこともあり、診療所としての来院患者数なども夏休みを休んだにもかかわらず、過去最高を更新いたしました。
本当に忙しいこともあり、キャンセルの変更予約が少し先になることはお許しください。
また、このブログ等を読まれて相談の予約を取られたのにもかかわらず、キャンセルさせる方もありますが、初診キャンセル患者さまに対しての対応は今後もそういった対応を取る可能性が高い人と判断いたしますので、予約は慎重に検討をしてください。
私、個人で診療できる患者数には限りがありますので、本当に必要としている方に対して誠心誠意対応をしたいと考えております。
最近相談にこられる患者さんの一部ですが、他の医院で説明を受けたことが正しいか否かの判断にお越しにいなる方も多くいらっしゃいます。それはそれでかまわないのですが、私が説明した内容が、相談先の医院と異なることが非常に多いいです。どうしてだと思いますか?
理由は簡単です。
多くの医院は患者さんの要望を最大限に受け入れる方向で説明をいたします。
患者さん共通の要望として
可能であるなら歯は抜きたくない。
手術なんて絶対したくない。
できれば短期間で
取り外し装置だけで治したい
ほかにもいろいろと挙げたらいくらでもあります。
しかしながら、他の医院でできると言われたからといって、私もできるとは限りません。
もしかしたら、その先生の技術が素晴らしく、私の技術は平凡なため、そういった対応ができない場合も
あると思いますが、多くの説明は患者さん主体の方向です。
つまり、患者さん自身もあまりにも自分のやりたい方向で大丈夫と言われてしまい、不安に思ってこちらに相談に来るわけです。
こちらとしても時間の許す限り誠心誠意対応したいのですが、他院でできるといわれても、当院ではできません。
当たり前のことです。施術する先生の技術が異なるからです。
そういった場合に対応する一番の回答がございます
それは、治療例を見せてもらうのが一番です。
取り外しだけで治した治療例
歯を抜かないで治した治療例
できるだけ、初診の状況が自分と同じ年齢、かみ合わせだとベストです。
かみ合わせのタイプは大きくわけても27通りしかありませんので、100症例くらい経験のある先生であれば過去に似た症例を治した経験があるはずです。
レストランに食事にいっても、調理例というものがあります。
車を買いにいっても試乗車というものがあります。
歯列矯正は歯科医学のなかでも難易度が高い分野と思います。
最近プチ矯正という言葉が歯科業界ではやっているのですが、そんなものはないと思います。
本日最後の症例は他医院からの転医症例です。
地方からの転医ではなく、都内からの転医です。
おそらく5年以上は治療をされていると思います。
一見ならんでますが、上下の真ん中の線がかなり違ってます
また、清掃状況もかなり不良です
まだ、出っ歯です
出っ歯なのに上のスペースがなくなっております。
つまり、これ以上は前歯は後退できません。
一方、下の歯列にはスペースが残存しております。
やっかいなことにスペースのほしい方向に隙間がなく、スペースがあってはこまるほうに隙間が残ってます。
横からみると下の隙間が良くわかります。
この先生は隙間を詰めてしまったら大変なことになってしまうとわかっているからこそ、この段階でなんとかならないかと粘り強くがんばっていたそうです。患者さんいわく、2年くらいこのままホールドだったとのことです。
患者さんもかわいそうですし、人助けと思い担当させてもらいました。(治療費用はきちんといただきました。)
現在の状況です
やや正中はずれていますが、歯茎が健康になってきているのが素人でもわかるはずです
最終的には正中は一致させる目標です
下のすき間もほぼなくなりました。
上の隙間もほぼなくなりました。
ここまで担当して約10回の処置です。
他医院で60回ほど処置されていますので、合計70回の処置です。
こうなってくると、ご本人は最初の矯正治療の目的を忘れてしまっていることもあります。
こちらとしては、いつまでに終了するとかの御約束はしておりませんので、完璧にできるところまで担当させてもらえるので、そういった意味ではやりがいがあります。
来月は名古屋で日本矯正歯科学会が開催されます。
今回は2演題発表する予定です。
そのうちの1演題は日本全国どこにいても質の高い診断を受けるためにはどうしたら良いのか?
といった内容で、いつも懇意にさせていただいている矯正歯科医院さまとの連携演題です。
開業医がこのような情報発信ができるなんて、本当に素晴らしいバートナーの矯正歯科医院様と連携が取れたなあと、発表前からワクワクしております。
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