目立たない矯正を知りたい

【裏側矯正治療 経過】プロ矯正歯科の10年間の歴史を振り返る

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
先週の台風は大変でしたね~ 私は台風の中、結婚式で長野県の方まで行っていたのですが、幸運にも結婚式中は台風の影響はほとんどなく、無事に終了しました。時間が数時間ちがっていたら、電車は止まる、結婚式は嵐の中といった状況となっていたことでしょう。

そんな中、プロ矯正歯科の患者さまの多くも、9月、10月といった時期は結婚式を迎えるかたが非常に多いいです。結婚式までにキレイになりたいといった動機で歯科矯正治療を受けられる患者さまも多く、最近は裏側の見えない矯正治療を選択する患者さんも非常に多くなりました。

裏側矯正治療は大学病院では一切おこなっておりません。
つまり、歯科矯正治療を勉強する教育機関では学ぶことができず、どうやって学ぶかというと
1:独学でやる
2:裏側矯正のセミナーに参加する
3:開業医に勤務医として修行を積む

他にも考えられることはいろいろとありますが、私の場合は大学病院に勤務したあとに即開業でしたので、1と2が中心となった勉強法でした。
大学病院にはおおよそ10年間勤務していたので、開業スタート時点では裏側矯正治療の経験はほとんどなく、一方で表側矯正治療の経験は10年間あったわけです。

その結果、どうしても裏側矯正治療は面倒だ、やりたくないといった方向になってしまうのは仕方ないことでした。
おおおそ10年前はこんな装置で裏側矯正治療をおこなっておりました。

【裏側矯正治療 経過】プロ矯正歯科の10年間の歴史を振り返る

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もちろん、現在でも発売されているブラケットですが、当時はこれともう1つのタイプの2種類しか裏側装置は販売されていませんでした。

ちなみに、もう1つのタイプはこの種類でした
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その後、装置の小型化が進み、患者さんの違和感の軽減を重視したデザインに変化していきました。

小型化がすすむと、患者さんの違和感の軽減は進むのですが、抜歯して歯を後方に移動する。また、個々の歯の移動量が大きい場合などは、装置が外れてしまうことが頻発してしまいまいた。

裏側矯正治療の場合、装置ば外れてしまうことは致命的です。
なぜなら、外れていることを患者さんがきづかない場合がほとんどです。(部位にもよりますが)

そんな小型化が進んだ時代がこれでした

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小型化が進んだ分、装置にワイヤーをセットする時間が非常に長くかかるので、どうしても治療時間をたくさんとる必要がしょうじてしまいます。
裏側矯正治療の場合、治療される患者さんの体勢も窮屈ですが、治療する側の体勢も非常に窮屈です。

結局、納得いく装置に出会うことがなく、セットする時間を短縮するためにセルフライゲーションブラケットに移行していきました。

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このタイプがセルフライゲーションブラケットです。

セットする時間も短縮でき、かつ治療スピードも効率よく可能な装置です。ただし、大幅な歯の移動が必要な場合はこの装置では強度的に不安なことも多く、前歯部分だけは他のメーカのセルフライゲーションブラケットを使用したり工夫をしてきました。

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装置は大型化してきましたが、しっかりとしている分、こわれにくくなっております。

ただし、ここからが専門的な話になってしまいますが、リンガルストレートワイヤー法の欠点はブラケットベース厚みが大きいため、トルクのかかり方がとても難しいです。また、トルクをかけてしまうと装置が外れやすいのが唯一の欠点でした。治療の最終ステージでブラケットが外れてしまうことが度々生じてしまうのです。

登山にたとえれば、頂上が見えるのに、吹雪で引き返すような心の状況になってしまうのでした。

これはこれで、術者側には非常に大きなストレスです。やはり、歯面とブラケット間のベースの厚みは薄い方が良いのではないか?という結論に達し、CADCAMをもちいたカスタマイズリンガルブラケットに移行していきました。

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これがカスタマイズリンガルブラケットです。
カスタマイズ系統は世界に3種類ありますが、これが一番最近登場したタイプです。従来の2種類の欠点を補っていることもあり、即決でこの装置に決定しました。

装置の費用はカスタマイズブラケットですのでとても高額になりますが、治療時間(処置時間)も従来型の半分で済むことになりました。いままでは表側装置の倍の時間がかかっていた処置時間が半分となったことで、裏側装置でも表側と同じ時間で処置が可能になったということは、2倍の患者さんを診ることができます。
また、装置が外れたり、こわれたりといったトラブルが非常に少なくなったこともあり、治療期間の短縮にもつながると思います。
結論としては装置の原価は高くなりましたが、治療費用を据え置きにできた理由がここにあります。

ですので、いままでは表側からしかおこなわなかったスピード矯正治療も、裏側からチャレンジしてみました。
しばらくは抜歯をしない症例限定ですが、裏側矯正のスピード矯正治療がどのように変化するのかも楽しみです。

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このように、歯茎に黒い糸がついてます。スピード矯正開始直後の写真です。

 

 

 

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開業当初苦手としていた裏側矯正治療ですが、開業後10年間も創意工夫をしていると苦手を克服して楽しくなってくるなんて夢にも思わなかったです(笑)
それでは今日も1日がんばりましょう!

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