みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科 院長 田中憲男です!
1週間あけてのブログ更新となりました。
順位も下降ぎみですので、応援のクリックよろしくおねがいします!
まずは、今月は福岡にて日本矯正歯科学会が開催されます。
今回はめずらしく、学会発表は1つもおこないませんでした。
理由は簡単なのですが、学会でも論文でも応募締切があります。
今回の日本矯正歯科学会の応募締切日が前回発表した日本顎変形症学会の開催期間中でした。
目の前の学会に集中していた私は日本矯正歯科学会の締切日を見落としてしまっていたのです。
仮に、締切日を把握していたとしても、時間的な余裕がなかったことから今回は発表はできなかったとおもいます。
師走もちかづいてきましたので、毎週なかなかブログの更新はできなくなると思いますが、みなさま何卒御理解よろしくお願いします。
最近は裏側矯正治療の患者さんが非常に多くなってきました。
当院でもデジタルセットアップの裏側矯正装置を使用しておりますので、従来の裏側矯正装置と比較しても
患者さんの快適度、治療期間の短縮、治療の質の向上、に加えて 何よりも術者が楽な体勢で治療をおこなうことが可能となりました。
正直なところ、最近は裏側でも表側でもそれほど苦労せずに治療をおこなっております。
しかしながら、裏側矯正装置は表側矯正装置と比較して決定的に治療が遅くなる症状があります。
このことについては、装置がどんなに進歩してもどうしても時間がかかってしまいます。
つまり、本来ならば裏側矯正装置不適当な症例と思ってよいと思います。
もしくは、治療時間が長くかかることを御理解した上で取り組む必要がございます。
では、そんな症例とはどのような症例なのでしょう?
それは、左右の歯列が非対称な場合です。
ガタガタでも出っ歯でもどのような症状でもかまわないのでうすが、不正咬合の割合が左右対称な場合は
裏側でも表側でもそれほど治療期間に差がでないのですが、中心線が曲がっていたり、ガタガタの割合が左右異なる場合などは、表側にくらべてどうしても治療期間が長くかかってしまいます。
こればかりはどうすることもできませんので、スピード矯正等を利用していく必要があると思います。
【裏側矯正治療】裏側矯正治療が苦手とする症例はどのような症例か?
それでは治療例です
正面からみると向かって左側の前歯がみえません
上顎の展開写真だと一層わかりやすいです
つまり、ガタガタの左右差があり、歯の中心線が顔面の中心とずれているのです。
一方で下の歯列はどうでしょうか?
下顎のほうは、上顎と反対側にガタガタがよっております。アーチの形が変形しております
もういちど正面にもどりますが、下の歯は上の歯に隠れてしまっておりほとんどみえません
出っ歯といった症状はありません
このような症状の場合は下顎歯列は裏側矯正装置 上顎歯列は表側矯正装置が一番効率的です
しかしながら、裏側矯正装置を望む患者さんの場合は 上顎は裏側、下顎は裏側もしくは表側ですので、
上を表側、下顎を裏側といった選択をされる方は皆無です。
結果的には 上下ともに裏側といった装置を選択しました。
裏側ですので、装置をつけてもほとんどわかりません。
上顎歯列はこのような感じです。
この時点でもうすでに治療開始してから1年近く経過しております。
さらに1年経過すると
だいぶ形になってきました。
上顎にはまだ空隙がのこっておりますので、がんばっても後6ヵ月は期間が必要になると思います。
最初の写真まで1年、最後の写真まで1年 残りどんなにがんばっても6ヵ月。合計すると2年6ヵ月ですが、 プロ先生自身が納得する安心したレベルまで仕上げるとするとさらにプラス数か月は必要になります。
最近は表側矯正装置での治療であれば、3年とかといった治療期間はほとんどなくなりましたが、
裏側矯正装置の場合はどうがんばっても3年かかってしまう症例に遭遇してしまいます。
治らないといっているのではなく、時間がかかるものはどうしても仕方ないということです
それでは 本日も忙しい1日がはじまります。
がんばっていきましょう!
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