みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です
セミナーは1日中、座りっぱなしでした。
診療中もほとんど座りっぱなしなので、結果的には大差ないのですけど、セミナーの方が慣れていない分疲れます。
飛行機の関係で、セミナーの前の日と後の日はホテルのプールで大好きな読書をたっぷりとしました。
いつもは1週間くらいかけて1冊の本を読むのですけど、今回は4日間で3冊ですから、ほぼ1日1冊ペースでクリアです。
毎日毎日診療ばかりよりも、セミナーにいったり、読書をしたほうが、結果的に充実した人生をおくることができる気がします。
すこしだけ、医療関係の話でびっくりしたことがありました。
アメリカで医療を受ける場合、本人が加入している保険によって診療を受けるクリニックが変わります。
つまり、高額な保険料を支払っている方と低額な保険料を支払っている方では、治療を受けるクリニックそのものが異なります。
さらに、保険料も支払うことができない人の場合は医療を受けることができません。
もしも、保険料を支払うことができない人がどこかで倒れた場合、どうなると思いますか?
民間病院では診療拒否されてしまいます。
さすがにアメリカですから、命は救ってもらえます。
ただし、市立病院や国立病院に運ばれます。
さらに、診療の順番は先生の手が空いたときに診てもらうという形です。
つまり、手が空いていなければ診てもらえません。
さらに、
病室などはなく、廊下にベッドです。
アメリカは合理的社会ですから、 高額な保険料を支払っている人=たくさん納税をしている人です。
たくさん納税している人が早く社会復帰してもらわないと、納税額が減ります。
納税額が減るということは、アメリカという国を会社に例えるならば、売上が減少することになります。
ものすごい国だなあと、改めて感心をしました。
日本でも生活保護という制度があります。
諸事情で働くことができない人のために国が住居や生活費を援助してくれます。
なんと、それらの人は保険料も0円ですし、医療費用も本人負担は0円です。
当院の場合は生活保護の指定医療機関ではないので、そのような患者さんの治療はいたしません。
なぜなら、歯列矯正治療の多くは自己負担100%です。
自分で働いたお金のみで診療に来ている方と国のお金100%使って診療に来ている人を並列して診ることは大変なことです。
多くの矯正歯科クリニックが一般歯科診療や保険適用の外科矯正をおこなわない理由もこれに当てはまると思います。
100%自己負担というのは大変なことだと思います。
それでは、前置きがながくなりましたが、本日のテーマです
パッチテスト検査は無駄?金属アレルギー患者の歯科矯正治療を知るとは
繰り返しますが、歯列矯正治療のほとんどは100%自己負担です
そのため、金属アレルギーのテストを受ける場合も100%自己負担となります
費用は43200円+初診料なので、だいたい50000円です
アレルギーテストの恐ろしいことは
症状がまったくでない程度でもアレルギー+と表記されます
つまり、 本来のアレルギーは アトピーや金属かぶれなど
身体になんらかの症状が現れるために困ることですが、
アレルギーテストの場合は
身体に症状がまったくでない
微量な量でもアレルギー+と表記されます
結果的に患者心理を神経質にするだけになることが多く
プロ矯正歯科ではアレルギーテストを推奨しておりません。
プロ矯正歯科が推奨するアレルギーテスト方法とは?
実際に装置をセットしてしまいます。
例えば、こんな感じです
この患者さんもアレルギー神経質な人でした。
部分的の装置をつけることによって左右材質のことなるワイヤーをセットしてます
ましてや、上下の歯にはパラジウムインレーとアマルガムという水銀を使用した金属がはいってます。
矯正装置よりもそれの方がよっぽどアレルギーの原因になります。
まったく症状がでないので問題ないのですが、本人はアレルギーのない材料で治療を希望されてました。
結論としては、金属アレルギーのまったくない方法で治療をするとしたら
マウスピース矯正装置しかありません。
本症例はマウスピースでは治りません。
つまり、皮膚テープなどのアレルギーテストをすることがどれだけ無駄な行為なのか?
それがわかれば十分な知識となります。
本日も最後までありがとうございました。
あと10分で診療開始です
今日もたくさんの患者さんがお越しになります。
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