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雨が続く毎日のせいで、せっかく咲いた桜が散ってしまいましたね
本当に桜という花は旬があっというまです。 僕は満開の桜が大好きですが、本当の満開の桜をみたのはここ10年間で2回か3回といったところでしょうか? 昨日の夜錦糸町公園に桜をみにいったのですが、お花見をしている人はたくさんおりましたが、残念ながら肝心の桜はすでに散ってしまい、なかには坊主になりかけている桜もありました。来年は満開の桜をみることができるといいですね!
さて、本日のテーマは
【抜歯歯列矯正】初診時41歳女性、大臼歯抜歯を伴った歯列矯正治療
従来の歯列矯正治療は小臼歯抜歯が主体です。 小臼歯抜歯の場合は治療期間は1年6ヵ月~長くても2年6ヵ月くらいで終了しますが、 大臼歯抜歯の場合や、前回のブログのような多数歯の抜歯症例の場合は早くても3年~状況によっては3年6ヵ月程度は治療期間がかかってしまいます。
今回の症例は振り返ってみると、治療期間がなんと4年2か月もかかってしまいました。
患者さんから何回もお正月を迎えたと言われてしましました(笑)
やはり、大臼歯抜歯は 事前に治療期間のことを十分説明をして、場合によっては小臼歯抜歯や外科的矯正治療の選択も患者さんに選んでいただくようにすることが必要と思いました。
幸い、本患者さんは転勤等なかったので本当にありがたかったのですが、万が一治療途中で転勤となってしまうと受け入れ先の歯科医院は大変な苦労を伴うことになります。
治療期間は長かったですが、治療前の顔貌写真と治療後の顔貌写真を比べると、年齢は4歳増しておりますが、治療後の顔貌写真のほうが若々しさがあり、顔の輪郭もきれいになっておりました。
本症例だけでなく、抜歯を伴う歯列矯正治療の場合は歯周組織の状態が良好かどうかがすべてです。
何歳だから抜歯できないというのではなく、歯周組織の状態が良好であるならば年齢は関係なく抜歯治療が可能です。
しかしながら、すべての患者さんが同じ治療目標を達成することが不可能なのが歯列矯正治療の悩みでもあります。 結果的には患者さんの状況に応じて 個々の背景も考慮して治療ゴールを設定すること。
ゴールが患者さんのイメージしているゴールではない場合はきちんとその旨を説明すること。
どうしても患者さんのイメージしているゴールにたどり着きたいのであれば、どのようなリスクがあるかきちんと説明することです。
それでは、本日の症例です
正面からみるとそれほど歯並びが悪くありません
主訴は口元の突出感でした
歯槽性の上下顎前突でした。
診断の結果、上下の銀歯を積極的に抜歯していく治療方を選択しました。
特に、銀歯のなかでも神経の治療をおこなっている歯を抜歯することとし、銀歯でも神経がのこっている歯はむりに抜歯をしない方向としました。
やはり、神経をとっている歯の場合、患歯に症状がでた時に治療しても抜歯になってしまう可能性がございます。
神経の治療というのは目にみえない部分の治療ですし。一番問題なのは他の先生がおこなった治療の続きをおこなうことです。
先生によって技量がことなるのは当たり前のことですし、それぞれの先生がその時ベストな処置をしたと思います。
しかしながら、残念ですが歯科治療は技術を伴う処置が多く、頭脳も大切ですが、手先の器用さといった部分も必ず必要になります。
僕は、成人年齢の歯列矯正治療を多数おこなってきましたが、歯列矯正治療中に神経をとっている歯に何か症状が生じるといった経験をたくさんしてきました。
そういった歯は抜歯して後々インプラントといった選択もあるのですが、インプラントといっても費用は高額です。
そう簡単にできるものではありません。
そういった様々な理由から神経をとっている銀歯を抜歯しての歯列矯正治療をおこなうことが多いいのです。
大臼歯抜歯の場合は抜歯のタイミングも慎重におこないます
上下同時になどといったことは絶対にしません。
今回は上からおこないました。
この時点で下は抜歯してません
上顎のめどがたってから下にうつります。
通常よりも抜歯した隙間も大きいですから、結果的に隙間を閉じる時間も長くかかります
上顎のめどがたってきまいた
いつのまにか下顎も銀歯がなくなっております
いよいよ最終的な空隙閉鎖です
抜歯部位が上下左右ことなるので、上下正中線の一致は難しいかなとおもっておりました
それでは矯正装置撤去後です
かなり引っ込んだと思います。
治療前です
上顎です
下顎です
このあと、ホワイトニングしたり、銀歯を白くしたりといったこともできます。
そういった処置をする際にも神経をとっている歯がすくない方が、治療期間も治療費用も安価におこなえます。
そして長持ちします。
確かに、治療期間は4年2か月と長期間だったのは否めませんが、それなりに得るものも大きかったと思います。
それでは、8:30になりました。
本日も1日がんばりましょう!
最後までありがとうございました。
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