みなさまおはようございます。
東京のプロ矯正歯科 院長 田中憲男です
毎日、ブログの更新をしようと試みていたのですが、なかなか時間が作れずに伸び伸びとなってしまったことをお詫びいたします。
今月の初めまで、週に1人のペースで上下顎骨切り手術のため出張が続きました。3症例とも経過はとても順調ですので、これも千葉西病院の小林先生のおかげです。
最近は下顎のみの手術に関しては小林先生に一任しており、僕が手術室に同席するのは上顎を手術する場合に限っております。
さて、当院が主催した今月の3日(祝日)におこなわれた「歯科用CTを日常臨床に応用する」セミナーはとても好評に終わりました。
定員30名に対して、参加者は27名。実際は29名の申込みがありました。
感想としては、セミナーの受講生の先生方が、日ごろ疑問に思っている内容がどういったことか理解でき、今後の方向性がはっきりしてきました。
さて、本日のテーマは
最高の仕上がりの歯、審美歯科と矯正歯科の合わせ治療とは?
審美歯科とはことばのとおり審美を改善する歯科治療です。
それに対して、矯正歯科とは歯ならびを改善してかみ合わせを整えます。
したがって、矯正治療のみで歯並び、かみ合わせが整っても、歯の色や形が不正な場合は審美歯科としては不十分となります。
つまり、審美歯科の項目の1部分として矯正歯科が位置づけされます。
究極な歯科治療を追及するためには、審美歯科も矯正歯科も必要となります。
どちらか一方だけの治療ですと、どうしても結果が不十分となります。
本来ならば、前歯は4本、犬歯を含めると6本あるのですが、この患者さんは前歯が3本でした。
下顎が3本の場合はそれほど目立たないのですが、上顎の場合だと、どうしても笑ったときに違和感を覚えます。
また、全体的に歯が茶色いのも気にされておりました。
治療方針としては、前歯4本入るようにスペースをつくりました。
その上で仮歯をセットしたのが次の写真です。
つまり、ここまでは矯正歯科治療の範囲といえます。
このあとから、審美的な治療に移行していきます。
欠損している前歯の方法は
1.インプラント
2.ブリッジ
3.入れ歯
という選択肢がありますが、
3の入れ歯は年頃の女性に失礼な選択肢といえます。
そうすると
1のインプラントか2のブリッジという選択になります。
治療方法にはそれぞれ長所と短所がありますが、
今回の選択としては、移動した歯の固定の意味も含めてブリッジという
選択としました。
その上で、仮歯の状態でホワイトニングをスタートします。
ホワイトニング終了後の写真です。
仮歯だけが、黄色く、他の歯はかなり白くなっているのがわかると思います。
その上で、他の歯の白さに合わせて、前歯のブリッジをセットしていきます。
今回用いたブリッジはジルコニアボンドという材料です。
金属を一切用いなく、かつ、強度も十分な次世代材料です。
最終的にはこのような形としてフィニッシュとなりました。
機能的にも審美的にも十分なレベルに仕上がったと思います。
来週からは福岡でおこなわれる日本矯正歯科学会に参加してきます。
そのため、火曜日から木曜日までは休診とさせていただきますので、
よろしくお願いします。
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