みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
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先週の土曜日はブログをお休みしてしまいました
楽しみにしていた読者様 申し訳ありませんでした
じつは、本の出版の方が、いよいよテンパってきていまして(泣)
締切につぐ締切で毎日終電です(涙)
大学病院の新人医師時代、セブンイレブンといっていた生活
(7時出勤11時退社)
それが50歳になって再びです
若くないので、しんどいです(汗)
実際は本だけではなくて、矯正診断の患者さんも開業以来、
最高数を更新しており、本業の方も、ものすごく多忙です
自分でもよくやっているなあと、自画自賛です!
本当にスタッフには恵まれています。
いつもありがとうございます
現在のスタッフの構成は
今の読売ジャイアンツくらい最強なチームです
毎晩、本業の方を片付けてから 本の作業にとりかかるので、
どうしても時間がなくなってしまいます
作家が、ホテルに泊まりこんで執筆をすると聞いたことがありますが
集中したいのでしょうね
振り返れば、今年の初めにコロナ騒動が勃発し
医療系以外にも、さまざまな業種が打撃をうけました
その時の自分としては
歯科業界もしばらくは不景気が続くかな?と
予想したので、本の執筆のチャンスと判断し
4月ころから行動をおこしました
また、本以外にも 歯科関係の他のプロジェクトを立ち上げました
緊急事態宣言中は患者さんも少なかったのでよかったのですが、
今は緊急事態中の患者さんが戻ってきた以上に多忙です
他には、ブレイクスルーテクノロジーコースを受講したことで
患者さんとの応対に変化がでてきました
うまく説明ができないのですが、
目の前の患者さんを治療しても治療しなくても
自分の生活に変化はないのですが、
患者さんの人生にとっては影響を与えることになるので
そういう意味で真剣に向き合いたいと
せっかく、努力して得た自分の技術ですから
それを求めてくる人には一生懸命尽くすといった感じです
初診予約がだいぶ先にしか取れなくなってきたこともあり
そこまでして来院してくれる患者さんに
少しでも自分の知識が役に立てばいいかと
考えれるようになりました
明日も、大阪から40代の女性の患者さんが来院されます
どこにいっても断れるとのことですが、
私の場合、症例の難易度では
断ったことはありませんので、御安心ください
ただし、治療方針に関しては
可能なかぎり、患者さんの要望を聞きたいですが
症例が難しくなれば難しくなるほど
ピンポイントの治療が必要になるので
こちらの方針にお任せしていただきたいです
ケースバイケースですが
大きくまとめるのも小さくまとめるのも
それぞれテクニックが必要です
それでは、本日のテーマです!
骨移植をおこない非抜歯で治療をおこなった40代女性です
今月受けたMOOセミナーでも同じことをいっていましたが
30代をすぎた人への歯列矯正治療はエイジングを加速してしまう恐れがあります
つまり、健康を取り戻したいために、歯列矯正治療を受けるのに
反対にエイジングしてしまっては、元も子もないということです。
ですから、
歯列矯正治療の際の抜歯の必要性については
慎重に慎重を重ねて判断をすることが重要ですし
歯周組織や骨がエイジング変化により、退化してきているのであれば
歯列矯正治療開始前に環境を整える必要があります
まず、環境を整えて 歯列矯正治療をしてもエイジングが進行しない状況下で
治療を開始するのがセオリーと思います
※正直 このような考えに至るには 相当な数の中高年の症例を経験しないと得ることは難しいです
それでは初診時です
正面からみると上下の前歯のガタガタでした
上顎の前歯がかなり窮屈になっております
下顎の歯列の方が横幅が広いです
内側に入っている前歯の部分の骨が陥没しているのがわかります
また、奥歯が反対咬合です
こちら側も奥歯が反対咬合でした
いつものように日本矯正歯科学会のガイドラインに沿って報告しますと
1.主訴 2.診断名 3.年齢 4.治療に用いた装置 5.抜歯部位 6.治療期間 7.治療費 8.副作用
1.主訴上下のガタガタを改善したい
2.診断名 骨格下顎前突、前歯部叢生でした
3.年齢は44歳1か月
4.治療に用いた装置はマルチブラケット装置
5.抜歯部位 なし
6. 治療期間2年2か月
7. 治療費用 55万円(税別)骨移植費用5万円(税別)
8. 副作用 虫歯、歯周病、骨移植時の感染
それでは治療経過です
まずは、上顎を側方拡大をおこないました
そのうえで上顎にマルチブラケット装置装着です
この時点で側方の臼歯部クロスバイトは改善しております
つぎに、前歯の排列にはいるのですが
内側に入っている歯の部分
骨がないので、陥没しております
このまま二番目の歯を前に出してくきても
歯茎がさがるだけですし、
出てきたとしても
長期の安定は難しいと判断しました
そのため、
上顎の歯槽部に骨移植をすることとしました
インプラント治療に用いる人工骨です
骨移植後は通法によってレベリングです
骨移植後、約1年でここまできました
が
です
後戻り防止の意味で
数か月ワイヤーをいれたままにしてホールドしました
いよいよ装置が外れました
ここまでで、治療期間が2年2か月です
患者さんの年齢は46歳4か月です
ここから、5年
患者さんはコロナもあり、久々に来院してくれました
現在は51歳1か月です
やはり二番目の歯は若干動いています
これは想定内の範囲です
横からみると二番目の歯の動きがわかります
骨移植したからこの程度で済んだのか?
骨移植しなくてもこの程度で済んだのか?は
だれもわかりません
結論としては
44歳で歯列矯正を開始しても
アンチエイジング効果の高い結果を提供できたということは
間違いないと断言できます
つまり、
矯正歯科界で最高に高額なセミナーに
参加してきましたが、
治療に対する根本的な部分は大差なかったと
言えるでしょう
その証明にもなります
それでは、本日も1日がんばりましょう!
最後までありがとうございました
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