子どもの矯正が知りたい

【小児矯正 いつから】小児期の治療タイミングは症状によって変わる?

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です
いよいよ寒さのピーク2月に入りました。ノロやインフルエンザウイルス等の予防には特に気をつけましょう!

そういえば昨日、プロ矯正歯科1FにファミリーマートがOPENしました。
京葉道路を挟んで向かい側にはセブンイレブンがあるので、道路を挟んでガチンコ相撲といったところです(笑)

コンビ二エンスストアの場合は販売する商品に特色がないので、購買者はどこでもいいですし、店同士の差別化ができないので、ライバル店ができると既存店は苦戦するでしょうね!

よく、歯科医院もコンビニエンスストアと比較されることが多いいです。
一般的な歯科医院もコンビニエンスストアと同じく、提供される医療サービスがどこも同じと捕らえがちですが
実際は施術する先生や対応するスタッフでまったく異なる内容となります。
しかしながら、一般歯科医院の場合はそういった特色を理解してもらうことがなかなか難しいのが現実です。

一方で矯正歯科医院の場合はどうでしょうか?
ご存知のとおり、矯正歯科治療は多くの場合健康保険適用外です。どうしても治療費用が高額になります。
その結果、患者さんの多くは医院選びにとても慎重になります。
慎重になってくれる分、結果としてプロ矯正歯科が注目されることになります。

やはり、これから来院を検討されている患者さんにはプロ矯正歯科の特色を理解してもらえるとありがたいですね!

さて、本日はどんなテーマでブログを書こうか悩んだのですが、
前回が小児矯正でしたので

【小児矯正 いつから】小児期の治療タイミングは症状によって変わる?

記載させていただきます。

まずは初診の状態です

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前歯が内側から生えて来たという主訴で来院されました。

 

 

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かなり歯が重なっております。一方で下の歯列はどうでしょうか?

 

 

 

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下の歯列は上と比較したら問題は少なさそうです。

この時点で治療を進める方向の話をさせていただきましたが、
僕の場合、小児矯正治療の場合は治療をすすめる方向の説明が複数あります

1:今は治療が必要でないし、将来も必要ないかもしれないです。(治療不要の人)
2:今すぐ治療は必要ないですが、いずれ必要な時期が来ると思います。(経過観察の人)
3:今すぐ治療可能ならやった方がよいですが、家庭の事情で今できないのであれば、何時までまっても大丈夫
(治療開始の期限を説明する)
4:今すぐ治療開始しないと手遅れになってしまう。

と1~4までの4とおりの説明をさせてもらってます。

しかしながら、残念なことに医療機関によっては1や2に相当する患者さんでもすべて4の説明をしてしまう所があるのは事実です。

今回の患者さんは3の方でした。

つまりは、治療するならした方が良いですが、横の乳歯が生え変わってきたらそろそろ治療スタートの期限ですよと事前に説明をいたしました。

その結果、患者さんは経過観察を選択し、再来院となった状況です

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もうすぐ犬歯が生えてきそうです。このままでは八重歯確定です

 

 

 

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上顎の歯の交換はまだはじまったばかりですが、一方で下顎の交換はどうでしょうか?

 

 

 

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残りの乳歯が2本となってます。つまり、ほとんどの乳歯が抜けてしまいました。

 

 

 

この患者さんにとってはこのタイミングを逃してしまうと、最終的な治療方法が永久歯抜歯を伴う矯正治療になる
確立が非常に高くなります。

大切なポイントです。

今回の症例の場合はこのタイミングがギリギリの時期でしたが、症例によっては乳歯列時期から開始した方が良い場合もたくさんあります。

つまり、10人10色なのです。 骨格系や機能系に問題がある症例は早いタイミングの方が良い場合もたくさんあります。

つぎに検査の流れです

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永久歯の数や関節の状態をチェックします

数が問題ない次は、永久歯が生えてくる方向をチェックします

 

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CT上では上顎の乳歯が抜けない理由が説明できます。

この患者さんの場合、上の永久歯がおかしな所から出てきます。ですので、乳歯が抜けずに、隣から永久歯が生えてくることになりそうです。

歯の大きさや顎の大きさをしらべます

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歯列の幅に対して骨の幅が広いので、歯列を拡大することが可能なことがわかります。

最後に骨格のバランスをチェックします

 

 

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同じ年頃の矯正治療を必要としない理想値と比較してみます

細かい分析値は省略しますが、可能ならば下顎を前方および下方に成長させていきたいです。

 

 

 

 

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ここで大事なポイントですが、

顎の成長を止めることはできませんが、顎の成長がしやすい環境を作ってあげることはできます。

しやすい環境を作ってあげることによって、スムーズな顎の成長を期待するのです。

治療結果はこれからとなりますが、小児治療の検査~診断の流れはこのようになります。

2月の土曜日の予約はそろそろ一杯になりました。
大変申し訳ありませんが、土曜日午前中の予約はどこも一杯になりました。
残りの枠は15日と22日の午後にそれぞれ3人くらいなら可能といった状況です。
前日の金曜日などに連絡をいただければキャンセルの枠が開きますので、臨機応変に対応してください。

それでは本日も1日がんばりましょう!

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