みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
3月は卒業や転勤のシーズンだったこともあり、矯正装置をなるべく外してあげる方向でがんばってきました。
卒業式までにまにあわなくても4月の入学式、もしくは就職には矯正ワイヤーが外れているのは
本人にとってもフレッシュな形で環境に適応していけると思います。
そんなわけで、4月に入ると診療が暇になります。
暇にならないと、新しい患者さんを診療する余裕が生まれませんので
当然といえば当然なことです。
4月は新規に歯列矯正治療を希望されて来院される患者さんも多くいらっしゃいます
当院の場合、多くは治療期間が2年前後ですので、そこから逆算していくと
どんどん進めていけば2年先の4月には装置が外れる可能性があります
実際は検査して診断してといった流れになるので、治療開始は5月または6月といった時期になってしまいます
それでも2年後の春には装置を外したいと思うのであれば
どんどん行動に移していったほうが賢明です
歯列矯正治療というのはしないならしなくてもかまわないことですけど、
治療するのであればどんどん決断をだしていったほうが得です
特に30代以降の年齢の方の場合は1年1年が勝負です
特に相談ばかりしていると
下手な知識ばかりついて、医療の本質を見失います
人気ブログランキングがんばっております!
よろしかったら応援のクリックしていただけると幸いです!
今年は5月に母校昭和大学矯正学教室が主催する日本口蓋裂学会に発表します
大学からも参加してほしいとの要望もあり、参加するなら発表しようとのことです
ということで、暇な4月は学会発表の準備に追われています。
また、6月は恒例の顎変形症学会にも発表をします
特に、顎変形症学会は6年か7年連続で発表している学会のため、
すでに来年の発表のための準備も開始しております。
学会に参加することで、最新の医療を学ぶことはたくさんありますが、
参加するだけでは時間がもったいないので、発表も織り込み、
いろいろな先生方と質疑応答をすることで、自分自身をみなおす機会としてます。
さて、
本日のブログの内容ですが、非常に悩みました
当初は他のクリニックでひどい目にあった患者さんの治療を引き継ぎ
無事に終了させた小児歯列矯正治療にしようかと思いましたが、
その話は次回にさせていただくことにしました。
そこで、今回は
小児歯列矯正治療をおこなった結果
十分な改善がみられない場合
その後の矯正歯科治療では
どのような対応が考えられるのか?
についてです。
それでは症例です。
写真が小さくですいません
いわゆる出っ歯の症例です。上顎前突といいます。
本症例の場合、顎の発育のコントロールをおこないます。
実際には、下顎が発育しやすい環境を整えてあげることで、下顎の最大の発育を期待します。
期待するのであって、効果は絶対ではありません。
つまり、環境を整えてあげても、顎が発育しない場合もあります。
顎は体の一部ですから、背が低い人が環境を整えてあげた結果、大きくなることが可能であれば
背の低いことでコンプレックスを持つ人は皆無になるはずです。
つまり
効果があるかないかについては神様のみぞ知るということになります。
少なくとも、何もおこなわないよりは改善することが高い確率で生じますが、
本症例の場合はどうだったでしょうか?
まずは
小児時期の矯正治療結果です
初診時よりも改善はされています
奥歯がはえてきていますがなんとかなりそうです
上の歯列も歯はならんでいます。
初診時は歯がならぶスペースもありませんでした。
ただし、横からみると確かに前歯がでています
初診時は
これよりは改善していますが、本人や家族のイメージは
もっと美しく前歯が後退しているイメージでした。
プロ矯正歯科では
上顎前突の子供さんだけでも数百人単位で治療を引き受けてきました。
今回のお子さんのような結果になる割合は
おそらく1割から2割はいると思います。
結構な高確率です。
それでは、本症例の場合、この後はどうするのでしょうか?
もちろん、しっかりとした検査と診断をおこないます
その結果、多くの場合は抜歯治療に移行していきます
永久歯を抜歯した歯列矯正治療となります。
続きをしりたい方は
応援のクリックをしていただけると
次回の更新が早くなる可能性が高くなります。
4月は暇ですので、どんどん更新していきます
本日も最後までありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。