みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
本日はすがすがしい朝ですね!こういう天気の良い日は歯科医院にはいかずに外に遊びに行きたくなりますね(笑)
そういえば、数年前の日本矯正歯科学会大会で天候別の患者さんのキャンセル率の統計を発表していた歯科医院がありました。 その歯科医院の報告によると天候のよい晴れの日がもっともキャンセル率が高く、反対に雨の日が一番キャンセル数が少なかったそうです。 報告を聞くまでは雨や雪の方が医院キャンセルが高いと思っていた私ですが、結果は正反対だったということです。実際、今日は予約パンパン状態なので少しキャンセル出てくれたほうがホットしますね!
さて、本日のテーマは
生えてこなければ抜歯も必要?永久歯の本数が少ない人が増えている
学会報告では永久歯の少ない人とアレルギー(アトピーや花粉症)をもった人に相関があるそうで
近い将来遺伝子解析できると言われています。
つまり、永久歯の数が少ないとかアレルギーといったものはもともとの産まれたDNAによって支配されていると解明されるのですかね?
医学の進歩はすごいと思います。
矯正歯科医学の場合は永久歯の数が少ない→
さてどうしようか?です
実際は通法により検査→歯科矯正診断をおこないますが、ここでは数が少ない場合のセオリーを説明します
右が少なければ、左の歯を抜歯する
上が少なければ、下を抜歯する
といった具合に数をそろえることが基本になります。
反対に少ない方の場所を作る場合もありますが、後々インプラントなどの治療費用がかかることもあり、矯正医としてはスペースを作る方向の治療はあまりのぞみません。
また、小児期から永久歯の欠損がわかっている場合は拡大床などの治療はおこなわず、永久歯交換時期に一期にマルチブラケット治療をおこなったほうが予後が良い場合がおおいいです。
今回の症例は下の前歯の数が少ない症例でした。
正面からみると八重歯です
上からみても八重歯がよくわかります
下からみるとそこそこの歯並びですが、よ~くみると下の前歯の数が3本です
上と比べると歯の数が少なかった分、ガタガタの程度も軽度だったのでしょう
この症例は上顎の歯左右2本を抜歯し、下は前歯1本を抜歯しました
治療経過です
なんとなく並んできました。この時点では時間のかかる上しか装置はつけてません
どんどんよくなってきました
いつのまにか下にも装置がついてました(笑)
上のほうもかなりすすんできてます
一方、いつの間にか下の歯も1本抜歯され数がすくなくなってました
最終形態です
上下の歯数をそろえました。本来3番目にくるはずの犬歯が2番目に排列されておりますが、わかる人はいないでしょう!
上顎は左右の小臼歯抜歯でしたが、きちんとスペースも閉鎖されております
下の前歯は2本になりましたが、とても自然な仕上がりとなってます。
今回は下の前歯でしたが、他の部分でも理論的には可能です。ただ、顔の真ん中を横切る歯の移動はとても難しいことがわかりました。
できないのではなく、とても時間がかかります。
本日から5月連休開始ですね!プロ矯正歯科は29日月曜日から5月6日の月曜日まで休暇をとります。
何かご質問等あればメールで受付ております。
それでは1日がんばりましょう!
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